早分かり! 香港のエリアガイド
「そうだ、香港へ行こう!」と計画を立てるとき、真っ先に頭の中に思い浮かぶのは何ですか? モールでのブランドショッピングやローカル色溢れるマーケットの散策?テーブルいっぱいに並ぶ点心や、ピアノの演奏を聞きながらのアフタヌーンティーもいいですよね。ディズニーランドでミッキーと記念写真を撮ったり、ケーブルカーに乗って大仏に行くのもいいでしょう。 交通網が発達していて、面積が狭い香港では「それら全部を体験する」なんて欲張りなことができてしまうのです。
東京23区の2倍くらいの面積を持つ香港を、この記事では大きく6つのエリアに分けてご紹介していきます。ビルが建ち並びショッピングやグルメに便利な香港島北部、水に浮かぶレストランやお土産に最適!な掘り出し物の宝庫スタンレーマーケットのある香港島南部、プロムナードからは対岸に香港島をのぞみ、「これぞ香港」という風景が広がる九龍尖沙咀、熱気溢れる女人街のある九龍旺角、香港ディズニーランドや空港のあるランタオ島、そして驚くほど緑の多い離島です。
1. 香港島北~銅鑼湾、灣仔、中環
セントラルのビル群
■銅鑼湾(コーズウェイベイ)
待ち合わせ場所としてよく使われるタイムズスクエア前
タイムズスクエアの裏手にはハッピーバレー競馬場があります。香港がイギリスの植民地になった直後の1842年から香港では競馬が行われており、9月から翌年の7月までのシーズン中はここで競馬観戦ができます。
維多利亞公園(ビクトリアパーク)では旧正月の花市や中秋節のランタンなど、季節ごとにいろんなイベントが開催されるので要チェックです。もし正午に銅鑼湾近辺にいるようなら、ヌーンデイガンもお見逃しなく。ヌーンデイガンとは1850年頃からイギリスのジャーディン・マセソン商会が、自社の船が無事入港すると祝砲を撃っていたという慣習の名残で、今でも、毎日正午に一発だけ空砲を撃っているのです。この伝統はジャーディン・マセソン商会によって維持されているものなので、正午になると商会のスタッフが、集まった観光客に案内書を配布してくれます。
■灣仔(ワンチャイ)
銅鑼湾から地下鉄の隣駅で大きなマーケットがある庶民的な灣仔(ワンチャイ)へ。下着から仮装コスチューム、野菜や花まで何でも売っているローカル色たっぷりのショッピングエリア。地元の人や香港在住外国人の利用者が多いこのエリアで、片言の広東語や英語で値段交渉をして地元の人と交流を楽しんでみてはいかが?カラフルなフォトジェニックな建物はインスタグラマーの人気スポット。
一方、皇后大道東(クイーンズロードイースト)には中華テイストの家具屋が並び、香港在住の欧米人を中心に大人気。このあたり、日が暮れると雰囲気は一変し、クラブやバーなどから大音量の音楽が響くなど、夜には夜の賑わいをみせます。利東街(リートンアベニュー)はお洒落なカフェやレストランが集まる人気スポット。
リートンアベニューのレストラン、ショップリスト>>>リートンアベニュー
■中環(セントラル)
ライトアップされたセントラルのビル群
山頂からの夜景を楽しんだら、ナイトライフが充実している蘭桂坊(ランカイフォン)エリアへ。レストランやバー、クラブがギュウギュウ詰めに並んでいるこのエリア、金曜日の夜はお店に入りきれない会社帰りのグループ客が道に溢れでて会話をしているほど。香港人、欧米人、アジア人が集うインターナショナルなスポットです。
ランカイフォンから徒歩5分、世界一長いエスカレーター沿いにあるのが荷南(ソーホー)エリア。SOHOはSouth Of HOllywood Roadの頭文字の略で、ハリウッドロードの南側の一帯を指すのですが、このエリアにはタイ、ベトナム、インド、イタリアンなど多国籍料理のレストランが大集合。お洒落なワインバーや隠れ家的バーも多くあり、ランカイフォンよりも落ち着いていた雰囲気を楽しめます。
SOHOは建国の父、孫文が香港に滞在中活動したエリアでもあり、約1時間で回ることのできるヘリテージトレイルの散歩もおすすめ。歴史を肌で感じることができるだけではなく、センスのいい素敵なお店に出会うこともできるはず。またこのエリアは香港政府観光局発行のオールドタウンセントラル(OTC)の散策ルートにもなっていて、ストリートアートを楽しめるところでもあります。
オールドタウンセントラルについて>>>オールドタウンセントラル