不眠・睡眠障害

Q. 「眠れずに死ぬことがある」って本当ですか?

【日本睡眠学会所属医師が回答】眠れなくて死んでしまうことはあるのでしょうか? 慢性的な不眠は健康を害しますが、ごくまれに存在する致死性の不眠症もあります。一般的な不眠との違いを分かりやすく解説します。(※画像:amanaimages)

坪田 聡

坪田 聡

睡眠 ガイド

医師

日本医師会、日本睡眠学会所属。ビジネス・コーチと医師という2つの仕事を活かし、行動計画と医学・生理学の両面から、あなたの睡眠の質の向上に役立つ情報をお届けします。快眠グッズや気になる研究発表など、睡眠に関連する最新情報も豊富にご紹介します。

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Q. 「眠れずに死ぬことがある」って本当ですか?

不眠の死亡リスクとは?

不眠の死亡リスクとは?

Q. 「最近眠れない日が続いています。『眠れないと不眠症になって死ぬこともある』と聞き、不安でたまりません。よくある不眠だと思っていましたが、本当にそこまで危険なことなのでしょうか?」

A. 致死性の不眠症はありますがごくまれです。まずは不眠症の適切な治療・対策を

不眠は健康を害します。慢性的な睡眠不足が続くと、体調不良や生活の質の低下を招きますし、長期的にみれば命に関わる病気につながるケースも考えられます。しかし、短期的な睡眠不足や一時的な不眠症状であれば、十分に休息を取ったり、適切な治療を受けたりすることで改善することがほとんどです。直接的に不眠が命に関わるようなケースは、ほとんどありません。

しかし、不眠症の中には致死性が高いものもあります。それが「致死性家族性不眠症」という病気です。致死性家族性不眠症は、脳の一部が異常なタンパク質「プリオン」によって壊される遺伝性の病気で、眠りたくても眠れない状態が進行していきます。最終的に寝たきりになり、死に至ってしまう不眠症です。

発症は30代半ばから60代にかけてで、初期症状として不眠症状や性格の変化、自律神経の異常などが現れます。進行すると筋肉のけいれんや言語障害もみられ、平均して発症から18カ月ほどで死亡すると報告されています。

この病気は非常にまれで、日本国内での報告例はわずかです。一時的な不眠の症状と混同し過度に不安に思われる必要はありません。もしご家族に同じ病気の方がいる場合は、専門機関での遺伝子検査が検討されますが、そうでない場合は睡眠専門外来や心療内科をまずは受診し、睡眠の質を改善していくことが大切です。

さらに詳しく知りたい方は、「致死性家族性不眠症とは…眠れずに死んでしまう病気の症状・診断法」をあわせてご覧ください。
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