暮らしの歳時記

Q. お年玉用の「新札」が手元にありません。しわのない「ピン札」なら問題ないですよね?

【和文化研究家が解説】お年玉は新札を用意するのが理想とされますが、では「新札」と「ピン札」の違いは何でしょうか? 新札が用意できない場合の対処法や、避けるべき紙幣の状態について解説します。

三浦 康子

三浦 康子

暮らしの歳時記 ガイド

和文化研究家、ライフコーディネーター。わかりやすい解説と洒落た提案が支持され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウェブ、講演、商品企画などで活躍中。様々な文化プロジェクトに携わり、子育て世代に「行事育」を提唱している。著書、監修書多数。

...続きを読む
お年玉用の「新札」が手元にない、どうすれば…… ※画像:All About編集部

お年玉用の「新札」が手元にない、どうすれば…… ※画像:All About編集部

結婚式などの慶事に「新札」を用意するのは広く知られたことですが、お年玉も新札でないといけないのか……気になる人もいるようです。新札が用意できないまま年末を迎えてしまった時の対処法とあわせてご紹介します。

Q. お年玉用の「新札」がないので「ピン札」でもいいですか?

「お年玉は新札を用意したほうがよいと聞きましたが、手元に新札がありません。しわのない、きれいなピン札でもマナー違反にはなりませんか?」

A. 新札がない場合は「ピン札」を用いるとよいでしょう

お正月は新年を迎える慶事にあたります。また、お年玉はもともと、年神様からいただく「御年魂(おとしだま)」に由来する神聖なものでした。

結婚祝いなどと同じように、あらかじめわかっていることなので、事前にお年玉用の新札を用意して祝いの心を表すのがマナーとされています。

続いて「新札」と「ピン札」の明確な違いについてもご紹介しましょう。
  • 新札:発行されてから「未使用の紙幣」
  • ピン札:使用されていても「しわや折り目のないきれいな紙幣」
新札とピン札は、見た目では区別がつかないことが多いものです。もしも新札が手元にない場合に、ピン札を用いたとしても失礼にはあたりません

ただし、しわくちゃでよれていたり、変色や痛みが激しい紙幣はできるだけ避けましょう。やむを得ずきれいな紙幣を用意できなかった場合は、「手持ちの紙幣で失礼します」などとひと言添えて渡すといいでしょう。
  お年玉のマナーや正しい紙幣の扱いについてさらに詳しく知りたい方は、「【お年玉マナー】新紙幣や新札を用意しないとダメですか? 手持ちがない時、どうすればいい?」をあわせてご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます