暮らしの歳時記

Q. お年玉を「四つ折り」でポチ袋に入れると縁起が悪いと聞きましたが、本当ですか?

【和文化研究家が解説】お年玉をポチ袋に入れる際、なぜ「四つ折り」は避けるべきなのでしょうか。四つ折りが「縁起が悪い」といわれる理由や、お年玉の由来である「御年魂(おとしだま)」との関係、そして縁起がいいとされる「三つ折り」の理由について解説します。

三浦 康子

三浦 康子

暮らしの歳時記 ガイド

和文化研究家、ライフコーディネーター。わかりやすい解説と洒落た提案が支持され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウェブ、講演、商品企画などで活躍中。様々な文化プロジェクトに携わり、子育て世代に「行事育」を提唱している。著書、監修書多数。

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お年玉を「四つ折り」(左)にすると縁起が悪い理由とは?  ※画像:All About編集部

お年玉を「四つ折り」(左)にすると縁起が悪い理由とは?  ※画像:All About編集部

お年玉をポチ袋に入れる際、「四つ折りは避けるべき」と言われるのはなぜ? 正しい折り方とあわせて、和文化研究家の三浦康子がお年玉に関するマナーについて解説します。

Q. お年玉を「四つ折り」でポチ袋に入れると縁起が悪い?

「ポチ袋にお年玉を入れる際、お札を四つ折りにするのは縁起が悪いと聞きました。なぜ四つ折りはいけないのでしょうか?」

A.「四」が「死」を連想させ、お年玉にふさわしくないため

お年玉をポチ袋で渡す場合、紙幣の折り方は「三つ折り」が基本とされており、四つ折りは避けるのがマナーです。

最大の理由は、四つ折りの「四」が「死」と音韻が同じで、縁起が悪いと考えられていることにあります。そもそもお年玉は、新年の神様である年神様(としがみさま)から新年の魂をいただく「御年魂(おとしだま)」に由来しています。

つまり、お年玉は生命力を得る象徴であるため、「死」を連想させるような折り方はよろしくないとされているのです。

一方で、三つ折りの「三」は日本の文化に深く関わる陰陽説において「陽数」とされ、縁起がよいと考えられています。そのため、お年玉の紙幣は四つ折りではなく、三つ折りにするのがいいというわけです。

市販のポチ袋を眺めてみると、主流は紙幣を三つ折りにして入れられるタイプです。封筒サイズは、1万円以上のお年玉におすすめです。
  紙幣の正しい折り方や入れ方についてさらに詳しく知りたい方は、「【お年玉マナー】ポチ袋に「四つ折り」でお札を入れるのは縁起が悪いって本当ですか?」をあわせてご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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