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一生貧乏になってしまう家とは?高齢者の一人暮らしに潜む「危ない習慣」

家の使い方には、その人のお金への向き合い方がそのまま表れます。ここでは、一生貧乏になりやすい人と、豊かに暮らす人の「家の使い方」の違いを、高齢者の一人暮らしに潜むリスクとあわせて解説します。※サムネイル画像:amanaimages

舟本 美子

舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金 ガイド

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厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査」によると、65歳以上で一人暮らしをしている人は全体の約32.7%にのぼります。長年住み慣れた家でも、高齢になると、思わぬリスクが潜んでいるものです。

家の使い方には、その人のお金への向き合い方がそのまま表れます。ここでは、一生貧乏になりやすい人と、豊かに暮らす人の「家の使い方」の違いを、高齢者の一人暮らしに潜むリスクとあわせて解説します。
高齢者ひとり暮らしにありがち…一生貧乏な人の「家の使い方」 ※画像:amanaimages

高齢者一人暮らしにありがち…一生貧乏な人の「家の使い方」 ※画像:amanaimages

高齢者の一人暮らしに潜む4つのリスクとは?

まず押さえておきたいのは、高齢者の一人暮らしには次のような生活リスクが隠れているということです。

●転倒や事故のリスク
筋力の低下で、浴室や段差など日常のちょっとした部分でも大ケガにつながることがあります。

●孤独感が増すリスク
話す相手が減ると、気持ちが落ち込みやすく、認知機能の低下を招きやすくなります。

●犯罪のリスク
振り込め詐欺や訪問販売、強盗など、高齢者を狙った犯罪に巻き込まれる可能性が高まります。

●災害時のリスク
避難に時間がかかる、備蓄がない、家具が倒れる……など、命に関わる危険が増えます。

こうしたリスクを「自分には関係ない」と放置するのか、「今できる対策」をするのかで、将来の生活やお金の残り方は大きく変わります。

一生貧乏になる人の「家の使い方」とは、リスクを放置したままにすること

お金に困りやすい人ほど、家を「単なる住まい」として扱い、そこに潜むリスクを見落としています。

●家の中の危険を放置して、転倒リスクを高めている
高齢になるほど転倒のダメージは大きく、骨折をきっかけに長期入院や介護が必要になることもあります。

しかし一生貧乏になりやすい人ほど……

・床にものが出しっぱなし
・つまずきやすい段差を放置
・手すりや滑り止めマットを設置しない

これらの中には、すぐ改善できるはずのものもありますが、「不用品を片付けるのが面倒」「まだ使えるから捨てられない」と言って危険を放置しがちです。

小さな先延ばしが、結果として医療費や介護費など「想定外の大出費」につながることもあります。

●孤独を放置し、人とのつながりを絶つ
一人暮らしで最も怖いリスクの1つが「孤独の深まり」です。

しかし、お金に困りやすい人ほど、

・外部との接点がない
・誰も家に呼ばない
・近所付き合いがまったくない

といった「孤立しやすい住み方」をしてしまいがちです。

孤独は判断力の低下や精神的な不調を招き、詐欺・訪問販売のターゲットになりやすくなることも。結果として、無駄な支出が増え、お金の不安はさらに悪化します。

●「何も起きないだろう」と思い込み、防犯・防災対策を後回しにする
「うちは大丈夫」と思いたい気持ちは分かりますが、その油断こそが危険です。

・防犯カメラがない
・玄関ドアホンが古い
・家具の転倒防止をしていない
・非常用の備蓄がゼロ

こうした準備不足の家は、犯罪や災害の被害を受けやすく、ひとたびトラブルが起きると大きな出費につながります。

特に高齢者の一人暮らしは、振り込め詐欺や訪問販売の被害に遭いやすく、対策を怠るほど家計にダメージを与えやすい状態になります。

豊かに暮らす人の「家の使い方」!リスクを見据えた行動3つ

一生貧乏になりやすい人が「リスクを放置する家の使い方」をしてしまう一方で、豊かに暮らす人は、住まいをただの空間としてではなく、「安全・健康・つながりを育てる場所」として活用しています。

●住まいを「安全基地」に整え、転倒や事故を防ぐ
モノを出しっぱなしにして転倒リスクを高めてしまう人とは逆に、豊かな暮らしの人は「安全のための整理整頓」を習慣にしています。

・動線上にモノを置かない
・滑りにくいマット・手すりを設置する
・家具の配置を見直し、つまずくポイントをなくす

こうした小さな工夫が、将来の大ケガや長期入院を防ぎ、医療費や介護費のリスクを大きく下げます。安全対策は一見地味ですが、転倒・骨折などの大きな出費を避けるための最強の予防策。暮らしやすさと家計の両方を守る行動なのです。

●家の周囲に住む人とのつながりを保つ
孤独を放置すると、心だけでなく家計にも悪影響が出ます。一方で豊かな暮らしをしている人は、家を通じて人との接点をつくる工夫をしています。

例えば……
・近所の人にあいさつをする
・地域の見守り活動や防災訓練に参加する
・家で作ったものや育てている植物の写真を、デジタルツールを使って発信する(LINE・SNSなど)

これらは大げさな社会参加ではありませんが、外の世界とのつながりをゆるやかに保つことで、いざというときに助け合える関係が生まれます。

孤独を放置しない家の使い方は、精神的な安定だけでなく、詐欺や犯罪を避けるうえでも大きな力になります。

●防犯・防災を当たり前の生活コストとして組み込む
防犯や防災への投資を後回しにする人はトラブルに巻き込まれた際、ダメージが大きいですが、ゆとりのある人は「備えは支出ではなく、資産を守るためのコスト」と考えています。

例えば……
・防犯カメラ付きインターホンに交換
・家具の転倒防止を徹底
・非常用持ち出し袋や備蓄を整える

こうした対策は「何かあってから」では遅く、被害額も精神的負担も大きくなります。事前に備えをしておくことで、予期せぬ損失から資産を守ることができるのです。

まとめ

一生貧乏になる人は、家に潜むリスクに気付かないふりをして放置します。

しかし、豊かな人はそれらを早めに予想し、整えることで将来の出費・トラブル・不安を最小化します。

家をどう使うかは、その人がお金とどう向き合っているかを映し出す鏡です。家の中、周囲を整えることで、老後の安心と経済的ゆとりをつくり出すことができるでしょう。
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