本記事では、クマ目撃情報を提供するアプリ「クマ出没マップ」と、サイト「TOKYOくまっぷ」の2つを実際に利用し、使用感などをレビューしていきます。
「クマ出没マップ」は全国のクマ情報を確認できる
「クマ出没マップ」はクマの被害が多く報告されている東北地方だけでなく、全国各地のクマ目撃情報が手に入るクマ出没マップです。特に目撃件数が多く、実際に被害事例もある秋田県在住のユーザーを中心に、登録者が増え続けています。このアプリは無料でダウンロードでき、「通知エリア設定」から情報を知りたい都道府県を自由に選択可能です。 アプリ内の右上にある「1カ月以内」をタップすると、「当日」「3日以内」「2週間以内」「1カ月以内」から期間を指定して検索することができます。また、情報を取得するエリアも半径10~100kmの範囲で細かく設定が可能です。
都道府県や期間、そしてエリア半径まで自由に設定でき、地元だけでなく、移動先や気になる地域のクマ情報が手軽に検索できる点がとても便利だと感じました。
目撃情報が投稿された場合には、設定したエリアのユーザーに通知が届き、目撃されたおおよその時間や場所を知ることができます。また、設定した都道府県や全国の、その日のクマ目撃情報や過去7日間の出没情報も通知され、さらにグラフ表示によってクマの出没件数の傾向も一目で分かるようになっています。 ただし、目撃情報の詳細な内容には地域ごとで差がありました。出没マップのクママークをタップしても、具体的な場所や詳細が記載されていない場合もあります。
とはいえ、目撃場所を地図上で視覚的に確認できるため、今まで知らなかった近隣のクマ出没情報に気付くことも多く、筆者自身も「こんなにたくさん出ているの?」と驚きました。このデータを見ると、クマの出没はもはや他人事ではなく、普段から注意しなければならないと実感します。警戒心を高めるという意味でも、非常に役立つアプリだと思い利用しています。
東京でもクマが目撃される!「TOKYOくまっぷ」で情報確認
「まさか東京にもクマがいるの……?」と意外に思う人も多いかもしれません。しかし、都市のイメージが強い東京都にもクマは生息しており、実際に多くの目撃情報が報告されています。特に都心から離れた地域に住んでいる人や、観光で訪れる人は「東京都ツキノワグマ目撃等情報マップ~TOKYOくまっぷ~」(以下、「TOKYOくまっぷ」)の情報を参考にすることをおすすめします。「TOKYOくまっぷ」は、クマの目撃情報を「1カ月以内」「3カ月以内」「3カ月以前」といった期間ごとに地図上に表示しています。また、情報の種類として「痕跡」「撮影」「捕獲」「目撃」があり、目撃情報の信ぴょう性(「高」「中」「低」)や、発見時期(「2023年」「2024年」「2025年」)も選択できるため、より正確な情報に絞り込むことが可能です。 さらに、カラフルなマークをタップすることで、クマが確認された場所や日時、その詳しい経緯を確認できます。 地図の情報は期間ごとに分けられているだけなので、どれが最新の情報か分かりにくい点もありますが、一覧画面を使えば最新情報もひと目で確認できます。また、このサイトは東京都限定の情報を扱っているため、他の道府県の情報はカバーしていません。先ほど紹介した「クマ出没マップ」と組み合わせて使うと、より広く情報を入手できると思います。
クマにとってはもうすぐ冬眠の時期ですが、依然として出没事例が続いています。冬山登山などで出掛ける場合は、アプリやサイトの情報のほか、現地の役所から新しい情報を得ることも大切です。また、クマ対策グッズも忘れずに準備し、万が一クマを見掛けても冷静に行動しましょう。














