スペイン/マドリード・マドリード近郊

スペイン最古の学生街、サラマンカ(2ページ目)

マドリッドの北西に位置するサラマンカ。この街にある大学はヨーロッパ最古の大学として知られています。今回は学生街サラマンカをご紹介します。

執筆者:大槻 英樹

旧市街は貴重な美術・建物の宝庫!

マヨール広場
サラマンカの歴史はローマ人によって築かれ、西ゴート王国や回教徒の支配を受ける時代を経て、11世紀にレコンキスタを果たしました。そして13世紀にサラマンカ大学ができて以来、現在までスペインの学問や文化の中心として発展してきました。この間に築かれた建造物は美術的に貴重なものが多いです。

その中でも一番の見どころは街の中心に位置するマヨール広場。ここは18世紀初めに曲線や彫刻を多く用いて、細密かつ豪華な装飾が特徴のチュリゲラ様式を代表する建築物です。
マドリッドのマヨール広場と良く似ていますが、サラマンカのマヨール広場の方がこじんまりしていて、ほっとした気分になれます。地元学生や観光客が集まる憩いの場として愛されていて、夜には学生たちがトゥナと呼ばれる学生時代を謳歌する歌を歌っていることもあります。


カテドラル
サラマンカには新旧のカテドラルがあります。旧カテドラルは12世紀のロマネスク様式を用いられたもの。この旧カテドラルが手狭になったために、ゴシック様式を用いて増築された歴史を持っているのです。新旧と言っても別々のところにカテドラルがあるわけではありません。

マリアの誕生から昇天までを描いた53枚もの祭壇画とカテドラルの南側に立つTorre de Gallo(ガージョ塔)は必見!スペイン人独特のラテン気質のおおらかな性格からは想像もつかないほど細かく見事な装飾です。

この他にも街自体が魅力溢れるサラマンカ。その歴史と街の美しさをじっくりと楽しんでみてくださいね。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます