食と健康

Q. 「お弁当にサラダは危険」って本当ですか? 野菜を手軽にとりたいのですが……

【NR・サプリメントアドバイザーが回答】生野菜たっぷりのお弁当は健康的に思えますが、ポイントを押さえないと食中毒リスクを伴います。ジャーサラダはもちろん、お弁当に生野菜を入れる場合のコツをご紹介します。

南 恵子

南 恵子

食と健康 ガイド

NR・サプリメントアドバイザー

NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、エコ・クッキングナビゲーター、日本茶インストラクターなどの資格取得。現在、食と健康アドバイザーとして、健康と社会に配慮した食生活の提案、レシピ提供、執筆、講演等を中心に活動。毎日の健康管理に欠かせない食に関する豊富な情報を発信していきます。

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Q. 「お弁当にサラダは危険」って本当ですか? 野菜を手軽にとりたいのですが……

ジャーサラダをお弁当にする際の注意点とは

ジャーサラダをお弁当にする際の注意点とは


Q. 「『お弁当にサラダはよくない』って本当ですか? 煮物や炒め物など、手間をかけたものを作る時間はないのですが、野菜不足が気になるので、お弁当箱の半分を生野菜サラダにしたり、ジャーサラダを作ったりしています。注意した方がいいポイントはありますか?」
 

A. 「お弁当に生野菜」は食中毒リスクを伴います。暑い季節は特に注意を

野菜は健康のためにぜひ積極的にとってもらいたい食材です。しかし、お弁当に生野菜を入れるときは衛生面での注意が必要です。ジャーサラダを作る場合も同じです。

生野菜をそのまま使う場合、加熱による殺菌ができていません。加えて、野菜にもともとついている水分や、野菜を洗った後に残った水分が、お弁当箱の中で雑菌が増える手助けをしてしまうことがあります。特にまだ暑い季節はお弁当箱の中で雑菌が繁殖しやすく、食中毒の原因になります。

生野菜による食中毒を防ぐために注意すべきポイントは、よく洗い、水気をしっかりと拭き取ってから使うことです。食中毒を引き起こす菌は、プチトマトのヘタや、葉物野菜のすき間などに潜んでいることもあるため、丁寧に洗うようにしてください。また、野菜を小さくカットするほど、菌が繁殖しやすくなります。持ち運びが長時間になりそうな日は、できれば生野菜は避けた方がよいでしょう。プチトマトのヘタも取り除いた方が無難です。

また、生野菜を丁寧に洗って拭いても、お弁当箱やジャーが不衛生では意味がありません。特にジャーサラダの場合は、野菜がメインになるため使った後も汚れにくく、さっと洗うだけでよさそうに思えるかもしれませんが、煮沸またはアルコール消毒をするようにしましょう。煮沸する際は、沸騰後5分以上加熱するなど、適切な温度と時間を守ることが大切です。容器のフタや溝の部分も雑菌が残りやすいので、しっかり洗浄・乾燥させてから使いましょう。

少し手間がかかると感じるかもしれませんが、暑い季節の食中毒対策は重要です。ポイントを押さえて、安全においしくお弁当を楽しんでください。

さらに詳しく知りたい方は、「『インスタ映え』料理に潜む食中毒リスクと予防法」をあわせてご覧ください。
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