付録: 各種規定(理想的な角度)一覧
■映像編:
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世界的な映画館の品質基準とも言えるTHXでは、水平方向の画角(視野角)や、仰角の限度に関する推奨値を示しています。
1.
水平方向の視野角:
・フルHD
- 40度(最大画面/近い)
・ハイビジョン
- 36度(最大画面/近い)
*最小画面サイズは26度以上。
2.
仰角の限度:
・首への負担を考慮し、目の高さの水平ラインを基準に、画面(スクリーン)の中心部までの仰角が15°以内。
(イラスト入りの詳細な記事)
■オーディオ(サラウンド)編:
1.
水平方向の角度:
5.1chサラウンドサウンドを再現する際の、サラウンドスピーカーの配置角度は、特に意図の無い限り、放送制作者側でのモニター環境として推奨されている、ITU-R(国際電気通信連合の無線通信部門)の「BS.
775-1」を採用すると良いとされています。
7.1chの場合や、音楽重視、映画重視など、目的によって推奨されている角度も有ります。 詳細は、以下、株式会社ソナのページから、「Multichannel
Monitoring Tutorial Booklet」(PDF)をダウンロードし、32ページから40ページを参考にすると良いでしょう。
http://www.sona.co.jp/html/sur_tdd.html
(この冊子は、マルチチャンネル再生に関するあらゆる知識を網羅し、図や表によって、非常に分かり易く整理されています。 これほど正確で質の高い資料が無料で読めるのは本当に素晴らしいです。 興味のある方なら、感激すること間違いありません!)
2.
垂直方向の角度:
フロントL(左)、C(センター)、R(右)は耳の高さに合わせます。 画面の都合で、センタースピーカーを上か下方向に移動させる必要が有る際も、7°未満を目安します。 こうする事で、セリフが画面にマッチし、違和感の無い視聴が可能になります。
リアスピーカーも、耳の高さが基本ですが、15°未満で上方に設置が可能です。 ホームTHXでは、上下の立体感を得る目的で、10°程度(60cm程度を限度)、上方に設置する事を推奨しています。
さいごに
付録ページの各種角度は、いづれも推奨値です。 目標値(目安)として覚えておくと便利です。 一般のご家庭や機材の場合、いろいろな制限が有るはずですので、無理の無い範囲でお試しください。 また、視聴環境やソースにより、好みに応じた微調整も有効ですので、推奨値を基準に、いろいろ試してみるのも良いでしょう。
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