気になる『SED』の価格は?
まず最初(2005年末~2006年春に登場予定)は、55型のフルHD(1,920 x 1,080画素)タイプを、少量生産(試験的?)するようです。 気になる価格ですが、各種技術専門誌などの情報によると、この時点では、生産コストの観点から、総じてプラズマテレビや液晶テレビよりも高価になると見られています。
しかしながら、あまり現実離れした値段では、消費者の関心を惹くことは難しいと思われますので、戦略的な値付けとして、65型のプラズマテレビ(100万円程度)~65型の液晶テレビ(150万円程度)の間で設定されるのではないかと、筆者は予想しています。
仮に生産コストが高いとしても、販売ルートをメーカーのダイレクトショップ(インターネット販売)にする事で、リーズナブルな価格設定が可能となるはずです。 東芝では、既に独自のダイレクトショップである『Shop 1048』を稼働させ、直販専用のHDDレコーダーやHDDムービーカメラなど、オリジナリティーの高い製品を販売していることからも、ますます『SED』のネット販売が濃厚に見えます。
ダイレクトショップでの販売は、流通マージンをカットするだけではなく、店頭販売による過剰な値下げ競争を避ける狙いもあり、今後登場する画期的な新製品は、この傾向を強めつつあるように思われます。
第2弾は、2006年末~2007年にかけ、36型を普及価格帯で本格的に投入すると見られています。 36型の試作機は、既にCEATEC
2005に参考出展された事もあり、もう少し早いタイミングでの発売に期待しています!
『SED』の登場で、液晶やプラズマは滅びるのか?
現在、プラズマテレビで絶好調の売り上げを誇る、パナソニックの「VIERA」。 |
高画質と低費電力で有利な『SED』が登場すると、現在好調な売れ行きの液晶やプラズマテレビに、大きな影響を与えそうです。 液晶やプラズマテレビが、画質と消費電力で巻き返すのか、それとも低価格化路線に絞って行くのか、今後目が離せません!
『SED』が性能とコストの両面で、液晶やプラズマを大きく引き離す可能性もあります。 この場合、液晶やプラズマは、家庭用テレビの座を奪われ、それぞれの特長を最大限に活かせる、特殊用途向けのディスプレーとして転身せざるを得ないでしょう。
東芝とキヤノンによる『SED』の他、FEDとしては、AV機器の表示管で大手である、双葉電子工業が開発を進める「スピント型」も有力で、『SED』に限らず、ディスプレーのFED化は、予想以上に早く進むかもしれません。
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