『SED』とは?

CEATEC 2005、キヤノンブースに展示のSED。

『SED』とは、「Surface-conduction Electron-emitter Display」の略で、東芝とキヤノンが共同で開発する、新しい薄型大画面ディスプレーの呼称です。 技術的には、「FED」(Field Emission Display/電界放出ディスプレー)の一種で、ブラウン管テレビと同様、映像を構成する発光体に電子を衝突させるという発光原理を用い、液晶テレビやプラズマテレビを上回る高画質、低消費電力が期待されています

製品としては、東芝とキヤノンが合弁で、『SED』パネルの開発・製造を行う「株式会社SED」を設立し、東芝とキヤノンがそれぞれのブランドで、テレビ(ディスプレー)として、2006年の春を目処に、発売を予定しています。

「液晶テレビやプラズマテレビを遙かに上回る高画質」と前評判が高く、去る10月4日(火)~ 8日(土)に幕張メッセで開催された、アジア最大級のエレクトロニクス・情報技術展、『CEATEC Japan 2005』での展示でも、一目でも早く見たいというAVファンが東芝とキヤノンのブースに終日列を作るなど、注目の的となりました。

 

 

『SED』の魅力は、ブラウン管を進化させた「高画質」

従来のブラウン管と比較した場合、従来のブラウン管が一つの電子源(電子を放出する部分)を持ち、偏向ヨークで画面全体を走査するのに対し、『SED』は画素数ぶんの電子源を持つ(画素型テレビ)という違いが有ります。 これにより、薄さを維持したまま大画面化が可能であり、またどんな大画面でも、画面の隅々まで無理なく、美しい映像を映し出す事が可能になるのです。

 

表示方式のイメージ図

ブラウン管

SED

(FED)

*上の図は、表示方式の違いを現すイメージ図です。 蛍光体の数や配置は、実際と異なります。

 

『SED』は、ブラウン管をベースに進化させた映像美と、画素型テレビ(液晶テレビやプラズマテレビ)が実現した大画面性という、両者の利点を兼ね備えた、まさに「究極のテレビ」と言えるのです。

 


次のページでは、SEDの気になる価格や、液晶・プラズマテレビの今後に与える影響について考えます。