照明を考慮する必要性
外光と同様に、照明が画面(スクリーン)に当たると、コントラストなど、映像の見え方が変わってしまいます。 間接といえども、視聴中は、画面(スクリーン)に照明が当たらないように配慮が必要です。
また、最適な部屋の明るさは、ブラウン管、液晶、プラズマテレビや、プロジェクターなど、映像を映す装置によって、異なります。
映像装置別に推奨される部屋の明るさ:
プロジェクター部屋が暗ければ暗い程、黒の引き締まった、より良い映像が楽しめます。 それは、「映像の黒=部屋の暗さ」となるからです。
部屋が明るく、スクリーンが白く見える状態では、映像の「黒」を正しく再現出ません。 プラズマ・ブラウン管液晶テレビ日常生活レベルの「明るめ」が適しています。 液晶テレビはその構造上、常に「映像の黒」部分からバックライトの光が漏れています。 周囲が暗くなるにつれ、その漏れた光が目立ち、本来黒であるべき部分がグレーに見え、締まりの無い映像に見えてしまいます。
但し、明るめと言っても、画面にスポットライトのような照明を当てないようにご注意ください。
■家庭での対策アイデア(コツ)
リビングなど、日常生活でも利用する部屋の場合、蛍光灯や白熱灯といった、通常の直接照明に加え、調光出来る間接照明器具を追加すると良いでしょう。
日常生活時は通常の照明を、視聴時は、通常の照明を消灯して、追加した間接照明器具で調光することが出来ます。
間接照明の例:
写真の器具は、ホームセンターで3,000円~くらい。 ハロゲンランプを利用し、調光が出来る。
部屋の蛍光灯を消して、追加した間接照明を明るくした状態。
液晶テレビを鑑賞したり、リラックスして過ごすのに丁度良い。
部屋が広い場合、照明器具の数を増やし、部屋全体が均一に照らされる方が好ましい。部屋の蛍光灯を消して、追加した間接照明の光量を絞り、部屋全体が薄暗い状態。。
ブラウン管やプラズマテレビで映画を集中して鑑賞するのに丁度良い。
真っ暗 |
薄暗い |
人の表情が識別出来る程度の「薄暗い」照明が適しています。 50インチ程度以下のプラズマテレビ等を利用した場合、あまり部屋を暗くすると、視野の中で一部分だけが光る状態になるので、目が疲れてしまいます。 また、プラズマテレビ特有の予備放電による黒浮き(黒の部分も常に少し点灯して白く見える)が目立ち、締まりの無い映像に見えてしまいます。
ヒント: プラズマやブラウン管テレビは、画面の表面がガラスで出来ており、照明の映り込みも気になりますので、テレビ背面の壁を照らすと良いでしょう。 画面に照明が映り込む事を防げ、視界も広がって、目の疲れも緩和出来るので、お薦めです。 最近では、専用の照明器具も発売されています。 ・製品の例: 松下電工 間接光スタンド HH3190 (1万円程度) 使用イメージ: |
明るい |
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