<目次>
1:『サンダーボルツ*』2025年5月2日公開
マーベル映画の最新作が登場。アイアンマンなどが大活躍した『アベンジャーズ』なきあと、戦闘能力が強いけれどちょっとやさぐれた無法者たちの新チーム「サンダーボルツ*」が結成され、新たな戦いがスタートしました。姉のブラック・ウィドウを失い傷心のエレーナ(フローレンス・ピュー)のほか、ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)などの7人は、それぞれ過去に傷がある者たち。そんな彼らが「サンダーボルツ*」になっていくプロセスをアクション満載で見せていきます。
エリート軍団のアベンジャーズと違い、ちょっと落ちこぼれ感がある「サンダーボルツ*」が魅力的。シリーズ化されそうなので、ぜひ第1作目をこの機会に見ていただきたい!
監督:ジェイク・シュライアー
2:『パディントン 消えた黄金郷の秘密』2025年5月9日公開
人気シリーズ『パディントン』の最新作が登場。これまでシリーズを手掛けてきたポール・キング監督は製作と脚本に回り、演出はドゥーガル・ウィルソン監督に。今回はパディントンの故郷ペルーが舞台です。ペルーで大好きなルーシーおばさんが失踪したという知らせを受けたパディントンは、ブラウンさん一家とおばさんを探すためにペルーへ。そこで出会ったのは観光ボートの船長ハンター(アントニオ・バンデラス)。しかし、何かを隠しているような……。
パディントンのロンドンライフを描いてきたこれまでの作品と違い、本作はスリリングな冒険物語。アントニオ・バンデラスだけでなく、ルーシーおばさん失踪の秘密を握るシスター役でアカデミー賞俳優のオリヴィア・コールマンが出演するなど実力派のキャストがそろい、パディントンの冒険を盛り上げています。
監督:ドゥーガル・ウィルソン
3:『サブスタンス』2025年5月16日公開
主演のデミ・ムーアが2024年度の各映画祭で主演女優賞を受賞した『サブスタンス』がいよいよ公開。芸能界のルッキズムをホラー描写で風刺した問題作です。元人気俳優のエリザベス(デミ・ムーア)は容姿の衰えと仕事の減少に悩み、若返りの物質を体内に取り入れることを決心します。物質により手に入れたのは美と若さを持った自分の分身スー(マーガレット・クアリー)。スーと心を共有していたエリザベスですが、美しく成功した自分に固執するあまり、服用のルールを破ってしまうのです。
謎の物質を体に注入して理想の美を手に入れたけれど、その物質が彼女を心身ともに破壊していく様はまさに狂気! 美への固執、人間の強欲が、人間を壊してしまう恐怖を目を覆うようなグロい描写で見せていきます。でもそこには若さと美しさに価値があるというルッキズム文化への警報も。デミ・ムーアが一世一代の怪演を見せています。
監督:コラリー・ファルジャ
4:『岸辺露伴は動かない 懺悔室』2025年5月23日公開
荒木飛呂彦の原作の人気コミック『岸辺露伴は動かない』の中から人気のある「エピソード#16 懺悔室」を映画化。岸辺露伴(高橋一生)はヴェネチアの教会で仮面の男から恐ろしい懺悔を聞く。それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた呪い、「幸せの絶頂のときに絶望を味わう」というもの。それが現実になってしまうのです。
2023年『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』に続く映画化第2弾。今回の舞台はヴェネチア。懺悔室での不穏な出会いから始まる不可思議なストーリーがヴェネチアの雰囲気とマッチ。高橋一生はドラマ&映画で岸辺露伴役を好演し、この役がライフワークになるのではないかというほど露伴の世界を完全に支配しています。共演は飯豊まりえ、井浦新、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介など。
監督:渡辺一貴
5:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』2025年5月23日公開
トム・クルーズが命懸けのアクションを見せる究極のエンターテインメントの最新作。前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の続編です。前作で、ある重要な2つの鍵を手に入れるという任務のために動き出したイーサン・ハント(トム・クルーズ)。その鍵は人類にとって大きな脅威となるAI「エンティティ」に関連していました。しかし、それを狙う人物が暗躍。イーサンは人類を救うため、エンティティを葬ろうと仲間と共に最強の敵と対峙(たいじ)する……。
正直、前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の続きなので見ていないとまったく分からないかも。ぜひシリーズ最高傑作といわれる前作の鑑賞をおすすめしたい。そうすれば人間関係がサクッと把握できて、より楽しめます。全編通してトムは体を張り、後半の飛行機での空中ファイトは見ているこちらがクラクラするほど! ハリウッドとトムの底知れぬパワーをヒシと感じる作品です。
監督:クリストファー・マッカリー