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シアタールームの音響性能をグレードアップ! THX流ホームシアター講座 (2)(2ページ目)

第2回) シアターの基本「防音・遮音」

鴻池 賢三

鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアル ガイド

日本人初、映画館の世界品質"THX"で知られるTHX社認定ホームシアターデザイナー。映像機器の評価・調整法の世界的権威"ISF"の技術者認証も日本人として初めて取得。総合家電アドバイザーの資格も持ち、専門家向けの技術解説から一般ユーザーへのライフスタイル提案まで幅広い情報発信を行っている。

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防音の目標

■騒音レベルdB(A)と音の大きさの目安

60dB(A) 走行中の自動車内
騒音を感じるが、会話は可能。
50dB(A) 停車中の自動車内
小声でも会話が出来る。
40dB(A) 図書館
他人の会話(小声)が気になる
30dB(A) 映画館(無音時)
ささやき声で会話が出来る
20dB(A) 「無音」に感じる
呼吸音が聞こえる

*騒音レベル dB(A)について:
人間の耳は周波数によって、感度が異なるので、騒音レベルの測定では、人間の聴感を的確に数値化出来るよう、補正曲線(A特性)を利用します。 A特性を使って測定された騒音レベルは、dB(A)またはホンを使って表します。

 

■リビングで、簡易的なシアターなら・・・50dB(A)

総合出力が100Wクラスまでの、お手頃なホームシアターセットを利用し、リビングで楽しむなら、、機器のコスト、防音必要なコスト、全体的な音質など、性能をトータルで考えると、50dB(A)程度が現実的な目標と言えるでしょう。

 

■専用シアタールームを用意して楽しむなら・・・35dB(A)

普通の住宅で、上質なシアターを目指すなら、35dB(A)を目標にしましょう。 THXでは35dB(A)以下を推奨しており、ホームシアターとしては、充分高品位に楽しむ事の出来る目安です。

ただし、このレベルになると、内装工事も含め、専門業者に依頼する事をお勧めします。

 

次のページではいよいよ、自分で出来る、簡易的な防音テクニックをご紹介します。

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