■CDやDVDディスクを長持ちさせるポイント・テクニック
米国標準技術研究所(NIST)、CD、DVDの取扱・保管に関する早見ガイド(原文は英語)を参考に、実際の使用や、分かり易さを考慮して、独自に編集しました。
保管(再生を終わった時)
● |
温度・湿度変化を避ける |
空調機器の近くなど、環境変化の激しい場所は避けましょう。 車中への放置は厳禁です。 |
● |
温度・湿度 |
理想的な保管温度は、摂氏4度~20度、湿度は、20%~50% 最も長寿命が期待出来るのは、温度は18度、湿度40% |
● |
直射日光(紫外線)を避ける |
|
● |
立てた状態で保管 |
● |
ディスクの表面は、他の物に接触させない |
ディスク同士を重ねる事はもちろん、簡易式のキャリングケースでの保管も避けましょう。 CD/DVD用のプラスティックケースなら、ディスク表面が空中に浮いている状態ですので、最も理想的です。 |
● |
薬品は近づけない |
溶剤など、薬品は成分によってディスクの寿命を短くします。 清潔な空気であれば充分です。 |
● |
ディスクを持つときは、外周の端又は、中心の穴を持つ。 |
ディスク面に触れないようにしましょう。 |
● |
ディスクのレーベル面(記録面と反対の印刷が有る面)に文字を書くときは、溶剤を使用しておらず、筆先の柔らかなフェルトペンを使う。 |
● |
汚れなどが付着しないようにする。 |
● |
ディスクの汚れは、清潔な綿布で、中心から外側に向かって直線に拭き取る。 |
● |
記録用ディスクのパッケージは、記録する直前まで開封しない。 |
● |
レーベル面(記録面と反対の印刷が有る面)を引っ掻かない。 (レーベル面は、記録面より弱い) |
● | ディスクのレーベル面に文字を書くときは、溶剤を使用しておらず、筆先の柔らかなフェルトペンを使う。 |
ディスク記入用に配慮した製品も発売されていますので、ご参考にどうぞ! (パイロット、CD Marker) |
|
● |
一度貼ったラベルをはがしたり、貼り直さない。 |
長期保管時の追加推奨事項(数年に渡って、記録再生を行わず、保管する場合):
● |
出来る限り、低温、低湿で保管する。 |
■注意は必要! でも過剰なケアは不要・・・
長期保存には、湿気の少ない涼しい場所がより望ましいとされていますが、普段楽しむディスクを、冷蔵や除湿機能のある特別な保存ケースに入れてしまうと、再生の度に、温度や湿度の変化にさらす事になるので逆効果となります。
空調のある部屋なら、直射日光の当たらない場所で、黒いCDケースに納め、室温で保存すれば充分でしょう。
まずは、車中に放置するなど、極端な環境にさらさないように、注意する事から始めましょう!
■さいごに
個人で撮影した映像の保管・保存には注意しましょう。
音楽CDやDVDソフトの場合、不運にも再生が出来なくなっても、お店で新しい、同タイトルのソフトを買うことが出来ますし、今後はネット配信などの充実で、「廃盤」の心配も少なくなりますので、延命の為に、過剰な投資やケアは、現実的ではないかもしれません。
一方で、みなさんが個人で撮影されたり、記録された映像は、「購入」する事が出来ませんので、ご自身で保管方法に注意をする必要があります。
特に大切な映像は、保管方法を注意する事に加え、複数枚コピーをしておいたり、劣化が始まる10年程度以内に、新しいメディアや、次世代のメディアへ、リレーするようにデジタルコピーを繰り返すど、積極的な対策を講じることで、映像データを劣化させることなく、永久に保存する事も可能です。
関連リンク集
「格安」&「高速記録」?!
保存方法も大切ですが、もっと肝心なのは、DVDブランクメディア(録画ディスク)選び! 格安品で問題が多発しています! 8倍高速記録メディアも要注意! 「落とし穴」に落ちないポイントをご紹介します!