途上国の小規模起業家に投資しよう!
あなたの財産のうちほんの少しを使って、途上国の起業家を支援してみませんか |
考案者は、ガイド記事でも紹介したノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏です。
融資先は途上国の貧困層。事業を起こしたり、拡大させたりする際に必要な資金を融資することで、収入を安定させ、生活を向上させ、貧困の輪を断ち切ることが目的です。返済は、利子を上乗せして事業で得た売上げからされます。
マイクロクレジットは融資だけではなく、マイクロファイナンスという金融サービスの1つです。ほかにも、マイクロ預貯金やマイクロ保険などがあり、総合的に貧しい人たちの生活を向上させることが大きな目標です。
このマイクロクレジットに、投資家として誰でも参加できるNPOがあります。それが今回ご紹介するアメリカのNPO、KIVAです。融資を希望している途上国の起業家と、融資者をつなげています。インターネット上のサイトにアクセスすると、誰でも簡単に途上国の起業家への投資者になれるというユニークなシステムです。1口25$からと小額ですので募金感覚で気軽に協力することができます。
顔の見える支援ができる!
kivaにアクセスすると、融資を求める途上国の起業家がリストアップされています。 |
「よっしゃ!応援してやろうじゃないの!」
と思った人はリストから気にいった人を選びます。文字通り、顔の見える支援です。クレジットカードでKIVAへお金を送り、現地のNGOを通して、全額が融資を希望する人の元に届けられます。
ここで注意したいのは、これは募金ではなく、あくまでも融資である点。つまり、送ったお金は戻ってくることが前提のシステムです。ただし、お金が増えることはありません。起業家は利子を上乗せして返済しますが、利子はKIVAの手数料になるためです。元金は返済されるので、また別の起業家を支援するというように、うまくいけば元金を増やさず、減らさず一定の支援ができる予定です。
もちろん、“投資”ですから、元金の保証は一切ありません。ただ、返済率は97%にも上っているとされています。
「これはおもしろい!」と思ったガイド。さっそく投資してみることにしました。