正確に届けるためのコールドチェーン
ミャンマーの子どもたち。顔につけているのはタナカという木で作った化粧品。日焼け止めや虫除け効果があるそうです。©JCV |
ワクチンを届けると書くと、簡単に思えるかもしれません。でも、ワクチンは生もの。安全に、そして正確に届けるためには、多くの人のサポートと確実な輸送システムが必要です。
たとえばポリオは、マイナス18度の温度で保存しなければ効果がなくなってしまうため、運ぶときの温度管理がとても大切になります。途上国の過疎地であっても、確実に届けるためには、冷凍庫やクーラーボックス、停電したときの発電機などの設備を整えたコールドチェーンという輸送システムを作らなければなりません。その活動を支えているのが多くの人の募金や寄付金です。
ワクチンが足りません
世界中には、ワクチンを受けることができない人、あるいは受けなくてもいいだろうと思っている人が、いまもたくさんいます。そういった人たちも含めて、すべての人が確実にワクチン接種をしないと感染症は根絶しません。また、感染症はなかなかやっかいで、一度、根絶しても、海外からやってきた人と共にウイルスが侵入し、再び患者が発生することもあります。
ミャンマーがそうでした。ワクチン接種のおかげで6年間発生しなかったポリオが、2006年5月に発症が報告されてしまったのです。ワクチン未接種の幼児の感染でした。このときは、もう1度、発生した周辺地域に住む子どもたち全員にワクチンの接種を行いましたが、根絶したと思っても油断はできないのです。
だから、まだまだワクチンが足りないのです。
100円で5人の子どもたちの未来を守る
毎月1回事務所ではボランティアデーがあり、事務局の作業を手伝います。こういった活動に参加するのもおすすめです。©JCV |
たった100円でも、途上国の子どもたち、5人分のワクチンになるのです。日本ではジュース1本にも満たない金額ですが、子どもたちの健康を守り、未来を守ることにもつながります。
ジュースを買ったつもり、雑誌を買ったつもりで、といったあなたの自分ルールを決めながら、ほんの少しの行動から、協力してみてはいかがでしょうか。
詳細は、世界の子どもにワクチンを 日本委員会へ直接どうぞ!
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