ボランティア/ボランティア関連情報

100円で5人の子どもの命と未来を守ろう!(2ページ目)

予防可能な病気なのに、ワクチンが手に入らないため、命を落とす子どもが世界中で年間140万人いるといわれます。100円を寄付することで、その中の5人の命を守ることができるかもしれない。そんな活動のご紹介です。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

1年間に31万人の子が、はしかで命を落としている!

麻疹の接種
命さだめともいわれるほど、重症化しやすいはしか。予防接種で防ぐことはとても大切です。衛生環境も栄養状態もよくないことが多い途上国ではなおさらでしょう。©JCV
日本のような医療の整った国に住んでいると、感染症の恐ろしさは、正直、イマイチピンとこない面もあります。

はしか1つとっても「恋は、はしかみたいなもの」なんていう言い方があるように、誰でも通りすぎる一過性の病のようなイメージがありますよね。でも、はしかって恐い病気なんですよ。感染すると、特効薬がなく、肺炎、脳炎、中耳炎、心筋炎など重篤な合併症も多く、重症化すると命を落とすこともあり、「命さだめ」ともいわれます。2005年は世界で31万1000人もの5歳未満の子どもたちがはしかで亡くなっています(WHO報告)。

病気が奪う子どもの夢と希望

ポリオの接種
ポリオのワクチンの接種は、あっという間。でも接種せずに感染すると、一生に影響が及ぼされます。©JCV
また、感染症が重い後遺症を残して、その後の人生を大きく変えてしまうことだってあるんです。

たとえば、ポリオは、運動神経を壊す恐ろしい病気ですが、ワクチンを2~3週間あけて2回接種すれば体の中に抗体がつくられ、予防することができます。口に2滴ポロリと入れ、ゴクンと飲む。これが2回。時間にすれば、2回合わせても1分にも満たないでしょう。

でも、もしワクチンを接種できずに、ポリオにかかってしまうと、ほとんどの子が亡くなってしまうか、命が助かっても体に運動神経が麻痺する重い後遺症を残してしまいます。特に、衛生環境も栄養状態もよくない場合があるため、途上国では症状が悪化しやすいのです。

途上国には、障害のある子をケアする施設がなかったり、学校に行けなかったり、職に就けなかったりと厳しい現実があります。病気が重症化し、後遺症が残ることが、将来の夢や希望を持てなくなることにもつながってしまうのです。

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