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あまった食品で、フードドライブしよう!

お宅には封を切らないまま保管されて「このまま使わないかも~」という食品はありませんか?「ある!」というあなた!もったいないからフードドライブしちゃいましょう!ところで、フードドライブってなに?

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

皆さんのお宅には、封を切らないまま保管され、たぶんこの先も食べる予定のない食品はありませんか? たとえばお歳暮やお中元の贈答品や、つい買いすぎてしまったものなど。具体的には植物油や調味料、乾麺、海苔などの乾物、缶詰といった保存食です。そういう食品があったら、もったいないからフードドライブしちゃいましょう。

あまった食料を寄付するフードドライブ

食品
未開封の植物油、乾物、調味料などの保存食がお宅にはあまっていませんか?
フードドライブとは、家庭であまった食料品を持ち寄り、食料の確保が困難な団体や個人を支援するための活動です。アメリカで1960年代から始まりました。

フードドライブ(food drive)のdriveは、この場合は目的を達成するための運動やキャンペーンを指します。たとえば、赤十字の募金運動は“a Red Cross drive”、選挙運動は“a drive for election”となります。

日本では一部のNGOなどで行われていますが、初めての全国的な試みとして、女性のためのフィットネスクラブ、カーブスが社会貢献活動(CSR)の一環でフードドライブを実施しています。全国に600カ所ある店舗で11月30日まで家庭からのあまった食料品を受け付け中です。カーブスの会員ではない方からの提供も歓迎しています。

飽食の時代だけれども……

集まった食品は、全国各地の児童養護施設、高齢者介護施設、民間の女性専用シェルター、ホームレスの支援団体などに寄付されます。年末年始に間に合うようにと、12月には各団体に届ける予定です。

飽食の時代といわれ、廃棄される食品がある一方では、厳しい経済状態の生活を強いられている人が少なくありません。ホームレス生活を余儀なくされている人、パートナーのDVから民間の女性専用シェルターへ着の身着のままで逃げてきた人などは、明日の食事にも事欠くような状態です。

そういった人たちのために何かできればと、女性専用で、特に主婦層が多く利用するフィットネスクラブという特長を生かして、会員と一緒にできるCSR活動として、初めての全国的な取り組みとなりました。

限られた予算をやりくりして
子どもたちの学費を増やしたい

聖フランシスコ子供寮
大田区にある児童養護施設、聖フランシスコ子供寮。2歳から18歳までの子どもたち50名が暮らしています。
東京、大田区にある聖フランシスコ子供寮もフードドライブで集まった食品を受け取る団体の1つ。なんらかの理由で保護者の養育を受けられない2歳から18歳までの50名の子どもたちが暮らす施設です。

東京都の認可を受けた養護施設として予算は確保されているため、財政的に困っているわけではありません。限られた予算の中で、できるだけ節約し、その分を学費に回したいとのことから、フードドライブの申し出を受けました。

「高校卒業だけではなかなか良い職に就けない時代ですから、どの子にも大学や専門学校に進んでほしいと願っています。やりくりした分を子どもたちの学費に回せるので、こういう申し出はありがたいんですよ」
施設長の釘宮礼子さんは話します。

寄付された食品は子どもたちの日常の食事作りに役立てる他、卒寮して、自立して暮らしている子が遊びにきたときに、実家と同じような感覚で、お土産で持たせたりもしたいと話してくれました。
児童養護施設のご紹介は、こちらです
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