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疲れた心に農が効く!農的暮らしのすすめ(3ページ目)

食を、そして、農を大事にする暮らし方が注目されています。農的暮らし、農のある暮らしともいわれ、生活に農を取り入れる人がジワジワと増えています。そもそも、農的暮らしってどんな暮らしでしょうか?

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

疲れた心に農が効く

くわ
くわを振り上げ、土を耕す。そんな時間をほんの少し持つだけで、心がちょっと元気になります
農的暮らしが注目される要因の1つには、団塊世代の大量定年時代に入ったことがあげられます。農のあるセカンドライフを求める方が多いのでしょう。また、幼児から小学生の子のいる家族連れが、家族の共通の時間の過ごしたかたとして、あるいは子どもの自然体験の延長で参加している方も目立ちます。

意外に多いのが、20代30代の女性たちです。普段はオフィスで仕事をしていると、どうしてもストレスがたまってしまいます。特に現代はパソコンの作業が多いですから、精神的な疲労がたまってくるんですよね。でも、土に触れ、汗を流し作業すると、リフレッシュされるのか、元気になって帰っていきます。ガイドの知人も「忙しいけれど、たまにでも畑に来て作業しないと、気持ちががさがさしてくる」と笑っていました。

土に触らず実践できる農的暮らしとは

アースデイマーケット
都会の朝市として定着しつつあるアースデイマーケット。こういったところに足を運んでみるのもいいかも。
もちろんこういった体験が誰にでも可能かといえば、決してそうではありません。仕事が忙しかったり、子育てや介護などで手が離せなかったりと、それぞれが抱える事情は様々です。

でも、直接、土に触れなくても、食を選ぶとき、なるべく自分の住んでいるところに近いところで採れたものにこだわる消費者になるなど、農を、食を大切にするのも、農を感じる農的暮らしといえるとガイドは思います。

振り返ると、これまでの消費生活は、あまりにも人まかせでしたよね。私たちの消費行動は、いつの間にか、スーパーに並んでいるものを“買うだけ”になってしまっていないでしょうか。選ぶ基準は「安さ」と「おいしさ」で、どこで、誰が、どんな方法で作ったかにまで気を配ることは、2の次、3の次。先日のミートホープ事件に代表される食品偽装事件が、後を絶たないのは、あまりにも「食」を人まかせにしていることのしっぺ返しのような気がしてなりません。

農的暮らしの本当の意図するところは、こういった人まかせだった暮らしを自分たちの手に取り戻すこと。農を大事に思うことで、食を、体を、暮らしを大事にすることにつなげていくにあるような気がします。大きくいっちゃえば、地球を思う気持ちにだってつなげていけるはずです。

と、大きく出ちゃいましたが、あまり難しく考えずに、まずは、できるとこから、取り入れていってみませんか?

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