心得その1 互いに支え合い、癒し合う。お互い様の心が大切
互いに学び合い、支え合う。ボランティアはお互い様の心を持って行う活動だ |
また、ボランティアで誰かを支えることは、生きがいや喜びにつながり、心を成長させたり、その人自身が癒されたりする効果もあります。これをボランティアセラピーといい、人や社会に役立つ実感を得ることが、心の健康につながるというものです。
ボランティアをすることで、自分が社会の一員として生かされている、そんなことを思える活動に出会えるといいですね。
心得その2 ボランティアは肩書きのない世界。年齢差を超えた関係を楽しむことも醍醐味
企業社会がピラミッド型の組織であるとしたら、ボランティアは皆が水平な関係にあるサークル(円)型、もしくは人と人がつながっていくネットワーク型です。たとえ、大きな企業で役職に付いていたという履歴も、多様なバッグボーンを持った人が、平等な関係を築き、活動するボランティアではあまり意味はありません。誰もが平等という関係の中では、ときには、若い世代の遠慮のない言葉にプライドを傷つけられることもあるかもしれません。でも、それもボランティアの醍醐味。年齢や経験を超えた対等な関係を楽しむくらいの気持ちで構えていましょう。それが、活動をより豊かにしていくことにもつながります。
心得その3 妻や家族の理解を得てからボランティア
人生のパートナーである妻からの理解を得ることは、ボランティアを続けていくうえで欠かせない |
一方的に、自分のやりたいことだけを押し切らずに、奥様とゆっくり話し合う時間を持って、ボランティアについて話し合ってみるようにしましょう。また、地域のことなら、男性より女性の方が情報を持っているもの。まずは、どんなことをしたいのか、それをどう実践していくつもりなのかなど、奥様に相談してみると、思わぬヒントも得られるかもしれません。
心得その4 活動に経済的な負担をかけすぎない
活動する側に大きな経済的な負担を強いられるようなことは控えたほうがいいでしょう。差し迫った金銭の問題はなくても、新しい収入の道がないことから、現役時代ほどお財布にゆとりがなくなってくるのもこの世代の特徴です。交通費程度の経費を負担してくれる団体もありますが、基本的にはボランティアは無償の行動が原則。経済的な負担が大きくなってしまうと、長続きが難しくなってきます。心得その5 自身の健康と安全を最優先
頑張りすぎて体調を崩したり、ケガなどしないように、自身の健康と安全を最優先に考えて、活動をしていきましょう。気持ちは現役時代と同じでも、体力がなかなかついていかないことも多いものです。自分でも想定していなかったようなことが起こったりすることもあります。「無理をしない。そして、事故やケガには充分に配慮する」を、自分自身に言い聞かせながら活動を進めていきましょう。また参加している団体が、ボランティア保険に加入しているかも確認しておきましょう。【関連サイト】・関連サイト ボランティア保険のご案内……ボランティア保険についてわかりやすく解説されています。四條畷市社会福祉協議会のサイト内。
・関連サイト ボランティア保険ガイド……ボランティア保険のしくみが図表で紹介されています。大阪府社会福祉協議会のサイト内。
・関連リンク集 ボランティアセンターへ行こう!……全国のボランティアセンターのリンク集。
・関連リンク集 シニア世代のボランティア……シニアボランティアに関する情報はこちらから。
・関連記事 All About 定年後の過ごし方「シニア海外ボランテイア取材1」……チュニジアで活躍するシニアボランティアさんへのインタビュー記事。
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