危ないサイトにはくれぐれもご注意
バングラデシュ、クルナ市郊外チュチュリ村の子どもたち。クリック募金の収益金はNGOを通じて、途上国の援助にも使われる。 |
前者に関しては、サイトの信憑性を個々がどう判断するかに尽きるでしょう。募金を集めているのは誰か、どんな目的かなど、公開されている情報を総合的に見て、信頼に値するかどうかは自分で判断しなければなりません。最近は個人が立ちあげているクリック募金サイトも増えていますので、内容をしっかり読んで判断することが大切です。
後者に関しては、クッキー(Cookie)をもとに、アクセスをカウントしていますから、基本的にはクリックするだけで詳細な個人情報が漏れることは考えられません。でも、クリックしたら怪しげなサイトに自動的に飛ばされたり、ポップアップが立ち上がって個人情報を記入させようとするなどの危険性は充分に考えられます。少しでも不可解に感じるサイトには近寄らない、安易にクリックしないことが大切なのはいうまでもありません。
実際にガイドが見つけたあるサイトは「寄付するのは企業。じゃんじゃんクリックしちゃってください」などと書かれ、その下には「さぁ、こちらの募金にも協力してください」の文字。恐る恐るクリックしてみると、メールソフトが立ち上がってしまう仕組みになっていました。
うっかりと、送信ボタンを押してしまうと、メールアドレスが知られてしまいます。善意が面倒なことになる可能性も充分に考えられるのです。
クリックして良いサイト、避けた方が良いサイト
では、トラブルを避けるためには、どんな点に注意すればいいのでしょうか。ガイドが考えるクリック募金をして良いサイト、避けたほうが良いサイトのチェックポイントをご紹介しましょう。・クリック募金とはなにか、1日何回クリックでき、どこに寄付されるかといったサイトの説明がきちんとされているかどうか?
・いくら集まって、どのように使われたかの収支報告は、1円単位で明確にされているか?
・収支報告の最新の日付はいつか。またはどのくらいの頻度で更新されているか?
・個人サイトなら、募金の財源も明確にされているか?
・個人サイトなら、アクセス数や募金実績などの収支が振込み用紙などの証拠付きで報告されているか?
・「募金すると~がもらえる」、「収入が得られる」など、甘い言葉が踊っていないか?
・「クリックした方は必ず募金にも協力ください!」などと、募金を強要していないか?
・特定の製品の押し売りや宗教を勧誘するシステムになっていないか?
・クリックした後、怪しげなサイトや会員の勧誘、ネズミ講の勧誘のサイトにアクセスされないか?
1回の募金額が小さいからこそ、クリック募金のアクセス総数や総額、どこに寄付され(何に使われ)たかの収支報告には敏感でいたいものです。それが1円単位で明記されていないサイトは、おすすめできません。
中越地震、スマトラ沖地震・津波、そしてパキスタン地震と未曾有の自然災害が続き、多くの人が「何かをしたい」と突き動かされるように募金という形の善意を示す一方で、それを悪用しようとするサイトも増えています。クリック募金したつもりが思わぬトラブルに巻き込まれたということがないように充分に注意しながら……、あなたも日課にしてみませんか? 1日、1クリック!【関連サイト】
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