ボランティア/ボランティア関連情報

VOL.1 クリック募金のススメ

インターネットを利用した寄付システム、クリック募金。誰でも気軽にできる新しいボランティアとして注目が高まっています。クリック募金ってなに? 気をつけたいことはあるの? そんな疑問にお答えします。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

ボランティアしたいけれども、時間がない。それでも、人のため、社会のために何かがしたい。そんなあなたにオススメしたいのが、日常のちょっとした時間を使って社会に貢献できるプチボランティア。

自分の家で、1アクション、あるいは2アクションを起こすだけでできる、ちょっとだけ社会にいいことのヒントを、毎月、シリーズでお届けしていきます。1人は小さな力でも集まれば大きな力になるはずです。

第1回はクリックするだけで募金できるクリック募金のススメ。インターネットにアクセスできる人ならどなたでも、つまりこのサイトをご覧になっている方全員が今すぐ可能で、チョー簡単なプチボランティアです。

究極のプチボランティア クリック募金

クリックするだけで0.1円から5円程度の寄付ができるクリック募金に参加しよう!
クリック募金のシステムはとても簡単です。あなたはクリック募金サイトを訪問し、サイト上の募金ボタンをクリックするだけ! たったそれだけです。費用は一切かかりません。あなたに代わって寄付してくれるのは企業。クリックした企業の広告料の一部が、NPOやNGOに寄付され、活動の一部として使われます。寄付を受けるNPOやNGOはもちろん、企業にとっても、サイト上で一定期間クリック募金を展開することは、自社の社会貢献活動をより多くの人に伝えることができ、双方にメリットがあるユニークなシステムです。

1回の募金額は、0.1円~5円程度で、1日1クリックに限定しているところがほとんど。アメリカのクリック募金ポータルサイトには、1日20クリックまで有効というところもありますが、いずれにしても1人、1円程度から数十円の寄付ですから、金額は本当に小さいプチ募金です。でも、チリも積もればなんとやら。何千人、何万人というアクセスがあることで大きな力となっていくのです。まさに、いつでも、誰でもできる究極のプチボランティアといっても過言ではありません。

ちなみにガイドもクリック募金のポータルサイト「クリックだけで救える命がある DFF(Donate For Free)」と、「イーココロ!クリック募金」、それにアメリカの募金サイト「The Hunger Site」をお気に入りに登録し、朝、パソコンを立ち上げてメールチェックした後に、一日一善ならぬ、1日1クリックを日課にしています。

月間アクセス数が350万!の巨大募金サイトも出現

クリック募金が新しい寄付システムとして世界の注目を集めたのは1999年のことです。The Hunger Siteが、飢餓撲滅キャンペーンにこのシステムを採用したところ、年間平均4000万回以上のアクセスがあったといいます。

The Hunger Siteは、その後も順調にユーザーを増やしています。現在は飢餓だけではなく、熱帯雨林保護、識字教育、子どもの保健医療など多数の分野で、募金を募り、毎月350万人以上が定期的に訪れるサイトへと成長をとげました。

この反響を受け、日本でも2001年頃からクリック募金専用サイトが立ち上がるなどの広がりを見せています。2001年9月にサイトをオープンさせたDFFの募金の実績を見ても、2003年5月までは50万円以下で推移していた月間寄付額も、現在は250万円を超える月もあるなど、着実にアクセスを増やしていることが見て取れます。DFFからアクセスできる企業のサイトは、どこも1日1クリックのみ、寄付額は1円にも関わらず、2005年6月までの累積募金額は41,381,390円にものぼっています。

次ページではクリックして良いサイトを見分けるポイントをご紹介します
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