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家庭でできるお受験対策3つのポイント(2ページ目)

過去に「家庭でできるお受験対策」という記事をUPしています。今回は具体的な実践方法をご紹介します。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

受験対策を日常生活に

やかん
実物を使って日常生活から知識を吸収する
ペーパーだけで受験勉強をしていると、温室育ちのようにひ弱な能力しか身につきません。つまり予想外の出題に対応できないのです。少しぐらいひねった問題を解決できるのは、実物にたくさんふれた子どもなのです。

受験対策を日常生活に組み込んでしまいましょう。例えば次のようにです。

■衣服の着脱
服を脱いだら自分でたたませます。もちろん着脱もひとりで。ついでに風呂敷に包んで縛れるようにしたら、一石二鳥ですね。

■エチケット
服を着たら部屋着でも、ハンカチとポケットティッシュを持たせます。手を洗ったら自分のハンカチで拭えばいいですし、鼻をかむ時もポケットのティッシュを使うことができます。こうしてハンカチとティッシュを身につけることを習慣にしてしまいましょう。

■一般常識
日常の買い物をスーパーでなく、地元の個人商店でするようにします。小学校入試問題では、どのお店に何が売っているかが問われます。お店の人と会話することで、身内以外の大人と会話をする機会がもてます。挨拶やお礼も忘れずに。

■数量
数の分野で分配の問題があります。3人のお友達にお皿の上のお菓子を分けたら、1人いくつになるか?あるいは何個余るか(足りないか)?こうした問題も家でおやつの時間に学習することができます。予め過不足を計算してお菓子を準備し、子どもに分けさせるのです。

水のかさ比べでは、むぎ茶やジュースをコップに分けてみましょう。子どもにつがせてもいいですね。違う形のコップに入れてから、「ママ、間違ってしまったわ…。こっちのコップに移してちょうだい」と同じコップに移し替えさせて、量を比べさせてはいかがでしょう。

■四方観察
四方観察という問題があります。ある物を正面と左右の側面、そして後ろから見た場合についての問題です。これは実物を観察しましょう。たとえばヤカンを子どもの正面に置いて、次に持ち上げて置く時には向きを変えます。これを数日続けた後に、ヤカンを四方から見た絵を子どもに描かせます。

また、子どもには正面だけ向けて他の面を想像で描かせてから、実際にそちらの側に移動して描いたものと実物を見比べても効果があると思います。

他にも工夫次第で日常生活に取り入れられるペーパー問題はたくさんあります。ペーパーは年少や年中児には難しいもの。抽象性が高いからです。その時期は特に、実物と実体験でペーパーへの足がかりを作っておきましょう。

また、年長児ではペーパーのスランプに陥ったとき、あるいは今ひとつ理解できていない時に、実物に戻って教えるとリカバーできることが多いようです。ぜひ、実物教育に取り組むようにお願いします。

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