ロジカルシンキングとは

ロジカル・シンキングとはビジネスで有用な論理的思考法のことですが、学習にも通用するものです。簡単に言うと「誰にでもわかる筋道の通った考え方」のことです。

日本人には不得手

論理的思考は日本人は不得意とされています。それは対立を嫌う風土によるものかも知れませんし、議論を通して相手を説得するような手法を学ぶ機会が少ないせいかも知れません。

中学受験にも応用可能

皆が苦手ということは最近中学入試で増えてきた、論理的思考力を問う入試問題を解く際にもこの思考法が応用できるはずです。そしてそれは大きなアドバンテージになり得ます。

例えば2004年光塩女子学院中入試問題に次のようなものがありました。これは「□いアタマを○くする」という日能研の電車中吊り広告でご覧になった方も多いでしょう。

【問題】
「次にあげる例文の内「ジェンダーフリー」の観点からみて、あなたが問題だと思うものをひとつ選びその理由を答えなさい」(「ジェンダーフリー」については解説あり)
あ.学校の名簿は男子が先になっているので、並ぶ時もいつも男子が前だ。
い.児童会長は男子で、副会長が女子と決められている。
う.女子が黒いランドセルを買ったら、「女のくせに」とからかわれた。
実はこれは「あ~う」のどれを選んでも、正しく理由を書けていれば正解なのです。ポイントは「理由」が論理的に整合性がとれているかどうかです。この場合「あ~う」がどう不合理なのかを書かなくてはなりません。

子供の鍛え方

親子の会話においてもこの論理的思考を示すことが、お子さんの思考力を鍛えることになるはずです。

【具体例】
具体的な例を挙げてみましょう。お子さんに「どうして二十歳にならないとお酒を飲んじゃいけないの?」と尋ねられました。さてどうやって答えますか?

A.「法律で禁止されているからさ。」
普通はこのように答える方も多いでしょう。でも「法律で禁止されている」というのは表面的な理由です。国が法律で禁止しなければならない根拠があるはずです。一歩踏み込んで「どうして法律で禁止されているのか?」まで考えて答えることがロジカル・シンキングの第一歩なのです。「なぜ?」「なんのために?」と問うことが重要です。

正解の一例は
B.「若い人は肝臓などの身体の働きが不十分で、アルコールの悪い影響を受けやすく、身体に悪いから。」です。

いかがですか?これを身に付ければ記述問題も怖くなくなります。ロジカル・シンキングの具体的手法のご紹介は次回後編で。
後編へつづく…


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