「映画っていいなと改めて感じました」
――これまで舞台と映像作品への取り組みについてお話を伺いましたが、映画鑑賞はいかがですか。All Aboutでは取材をした方に劇場で見るときの“ベスポジ”を聞いているのですが、坂東さんはありますか?坂東:『DUNE/デューン 砂の惑星』の第1作目を友達と見に行ったとき、僕はど真ん中の席で映画の世界を浴びたかったのですが、友達は一番後ろの席がいいと言ってけんかになり、別々の席で見ました(笑)。ユーロスペース、ヒューマントラストシネマなどのミニシアター系で見るときも、比較的真ん中で見ることが多いですね。 ――最後に完成した映画を見た感想を教えてください。
坂東:実は自分が出演した作品で初めて泣きました。撮影していたときのことを思い出して、客観的に見られなかったのかもしれません。試写には美紀役の西野さんやお母さん役の南果歩さんも来ていて、みんなとてもいい顔をしていて、すごくホッとしたのを覚えています。映画っていいなと改めて感じました。
――ぜひ映画館で見てほしいですね。
坂東:『君の忘れ方』は“余白”の多い映画なので、没入して見てほしいです。映画館という集中して映画鑑賞できる環境だからこそ見えてくる特別な世界がこの映画にはあります。ぜひ劇場のど真ん中で僕を見ていただきたいです!
坂東龍汰(ばんどう・りょうた)さんのプロフィール
1997年5月24日、ニューヨーク生まれ。北海道出身。2017年に俳優デビュー。2022年『フタリノセカイ』で映画初主演。第32回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞。舞台、ドラマ、映画で幅広く活躍。主な出演作は『春に散る』『バカ塗りの娘』(いずれも2023年)『一月の声に歓びを刻め』『若武者』『シサム』(いずれも2024年)。劇場アニメ『ふれる。』(2024年)では声優に初挑戦した。最新作は映画『雪の花 ーともに在りてー』(2025年1月24日公開)、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の舞台『ベイジルタウンの女神』(2025年5月6日~18日)がある。撮影・取材・文:斎藤香
ヘアメイク:後藤泰(OLTA)
スタイリスト:李靖華
『君の忘れ方』2025年1月17日(金)より全国ロードショー
監督・脚本:作道雄出演:坂東龍汰、西野七瀬、円井わん、小久保寿人、森優作、秋本奈緒美、彩凪翔、ジャン・裕一、みつき愛、早咲、山本修夢、井上奈々、深川澄雄、伊藤修子、山崎(※たつさき)翠佳、津田寛治、岡田義徳、風間杜夫(友情出演)、南果歩
エンディング歌唱:坂本美雨
(C)「君の忘れ方」製作委員会 2024