高齢者への支援1:自治体が行う「見守り」サービス
ここでは高齢者に対する見守りについて、自治体での取り組みを4つご紹介します。●東京都三鷹市「ひとり暮らし高齢者電話訪問」
東京都三鷹市では、65歳以上の一人暮らしの方を対象に、ボランティアが毎週月曜日、水曜日、金曜日のいずれかに安否の確認や近況を電話で聞くサービスを行っています。
三鷹市 ひとり暮らし高齢者電話訪問|三鷹市ホームページ
●沖縄県那覇市「ふれあいコール事業」
沖縄県那覇市でも「ふれあいコール事業」が行われています。このサービスは、65歳以上の一人暮らしをしている方のうち、不安感や孤独感のつよい方に対して定期的に電話連絡をするというものです。孤立感をやわらげ、同時に安否確認もしています。
在宅福祉サービス-高齢者福祉-|那覇市公式ホームページ
●北海道札幌市「高齢者あんしんコール事業」
札幌市では、ボタンを押すだけで専用の受信センターにつながる通報機器をご自宅に設置し、健康等の相談に24時間体制で対応。また、月1回程度、電話による声掛け(お元気コール)を行う「高齢者あんしんコール事業」があります。
ただし、札幌市内に住んでいる方のうち、年齢や健康状態などの要件を満たす方が対象です。利用料金が月額900円かかります。
介護保険サービス以外に札幌市が行っている高齢者支援(地域支援事業など)|札幌市ホームページ
●愛媛県松山市「独居高齢者みまもり員設置事業」
一人暮らしの高齢者のうち、日常生活に不安がある方を対象に、独居高齢者みまもり員が定期的に自宅を訪問、声掛け、電話を掛けるなどで安否確認を行う支援です。一人暮らしの不安に寄り添い、不測の事故を防止します。
独居高齢者みまもり員設置事業|松山市ホームページ
見守りサービスは、一人暮らしの高齢者が抱える「孤独感」や「不安感」を軽減し、生活の安心を支える大切な取り組みです。こうしたサービスにより、地域のつながりを深め、緊急時での迅速な対応につながるでしょう。暮らしをより安全で快適にする重要な役割を果たしているといえます。
高齢者への支援2:自治体が行う「生活」を支える仕組み
次は、高齢者に対する生活を支える仕組みについて、自治体での取り組みを3つご紹介します。●熊本県八代市「配食サービス」
熊本県八代市では「食の自立支援事業」として、65歳以上の一人暮らしの方、65歳以上の高齢者のみ世帯の方に対して、配食サービスを行っています。これにより、栄養バランスのよい食事で健康増進を図ると共に、安否確認も兼ね、高齢者の生活を支えます。
なお利用には、一食あたり270円~760円がかかります。地域での見守りと栄養管理を同時に実現するこのサービスは、孤立を防ぐ重要な役割も果たしているといえます。
八代市食の自立支援事業(配食サービス)について| 八代市ホームページ
●大阪府大阪市「防災・防犯対策」
大阪府大阪市では、特殊詐欺は自宅の固定電話にかけてくる場合が多いため、電話に取り付ける「自動通話録音機」を無償貸与。設置することで、電話着信時に警告アナウンスが流れ、通話内容も録音することができます。
また、「日常生活用具給付事業」として、自動消火器、火災警報器、電磁調理器、高齢者用電話などを、65歳以上の一定条件を満たす方に向けて給付しています。
これらの対策により、防災・防犯面での不安を軽減し、安全で安心できる暮らしをサポートしています。
大阪市:在宅高齢者日常生活用具給付事業
大阪市:自動通話録音機の無償貸与
●鳥取県鳥取市「ふれあい型食事サービス」
おおむね65歳以上のひとり暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯、身体に障害のある人などを対象に食事サービスを行っています。
高齢者の安全、安心な在宅生活のために|鳥取市ホームページ
●大分県竹田市「生活支援サービスや寄り合いの場づくり等」
65歳以上の高齢者向けの介護予防サービスおよび支援サービスとして、暮らしのサポートセンター・久住「りんどう」を立ち上げ、健康づくり教室、栄養・口腔教室、アロマテラピー、音楽療法などの講座、寄り合いの場づくりなどの介護予防サービス等を提供しています。会員制のサービスとなっており、年会費一律1000円が必要です。年会費以外にも費用がかかる場合あり。
社会福祉法人 竹田市社会福祉協議会