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親子の絆を強め、信頼関係を築くには(2ページ目)

子どもは親の持ち物ではありません。子どもの人格を尊重した付き合い方で、良好な親子関係を築く方法をお教えします。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

子どもは親の持ち物ではない

怖い両親
子どもを支配しようとする親は子どもには怖い存在
親子関係をぎくしゃくさせる親の行為で最たるものは、子どもを支配しようとする親の態度だ。子どもに自分の考えを押しつけたり、行動を強要したりしていないだろうか。もし、両親の一方あるいは両方が「子どものくせに生意気だ」「親をなんだと思っているんだ」などとよく口にしているなら注意して欲しい。

また、「誰のおかげで~していられるんだ」というような恩着せがましい言葉も、子どもを認めていない点では同じだ。親子である前に、人間対人間。子どもにも尊重されるべきものがある。それを踏みにじっては信頼関係など築けるはずがない。

家庭内にもマナーを

家庭を個人と個人の関係として考えれば、当然一般的なマナーが家庭においても必要になる。例えば、朝に顔を合わせたら「おはよう」と言い、食事の際は「いただきます」と言う。「行ってきます」とでかけて行き、「ただいま」と帰宅する。

相手が子どもでも、自分のために何かをしてくれたら「ありがとう」と感謝の言葉を忘れずに口にする。子どもが親に感謝されて嬉しく思うのは当たり前だ。また誰かの口を借りて誉めるともっと嬉しく感じる。

例えばこうだ。

「お隣の○○さんがこう言ってたわ。『お宅の坊ちゃんが、お肉屋さんに一人でいるからどうしたのかしらと思って見ていたら、おつかいの買い物だったのね。お肉を受け取った後にちゃんとありがとうございましたってお礼を言っていたの。しっかりしていいお坊ちゃんね』って。それを聞いてお母さんはとっても嬉しかったわ」

子どもが家の外でした行為を第三者が見ていて認めてくれた。それを伝え聞いた母親が喜んだとなれば、子ども自身はどれだけ誇らしく思うことだろう。

このように心がけていれば家族の関係は間違いなくスムーズになる。思春期になって「子どもが口も聞いてくれない」とこぼす親御さんは、それができていなかったのではないだろうか。

次ページでは、子どもの心を知る方法の一例を紹介
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