データから見る現代の親子関係

今の親子関係は希薄になってきたと言われているが、実態はどうなのだろう。そこで調べてみた。サントリー次世代研究所が実施した親子関係についての調査結果がある。「現代親子調査 2005/9~2006/4」がそれで、対象は首都圏在住の小学4年生~中学3年生の子どもとその親各学年100名の計600家庭である。
余暇の過ごし方(父親)
父親の余暇はゴルフが一番?
余暇の過ごし方(母親)
母親の余暇時間は連続ドラマ?
これを見ると、現代の家庭では親と子どもとの日常的なかかわりは少なく、「時間ができたら子どもと過ごす」と答える親が多い。特に父親はそうだ。そして、最も時間を割いているのは、父親がスポーツ(25.9%)、母親がテレビ・ビデオ(23.3%)となっている。

小学生になれば子どもは自分の部屋で好きなことをし、親も食事など子どもの世話を焼く時以外は、やはり自分の好きなことをしている様子が浮かんでくる。

同じ調査で悩み事を誰に相談するかという質問に、「家族に相談する」と答えた小学生は約半数いるが、中学生では4分の1に減っている。気になるのは「誰にも相談しない」と答えた子どもが小中学生どちらも2割前後いることだ。
子どもが悩み事を相談する相手(単位%)
相談する相手 友人 先生 誰にも相談せず その他
小学生(高学年) 47.8 25.1 1.1 17.8 8.2
中学生 25.2 44.2 0.5 21.2 8.9

これをもって直ちに現代の親子が断絶していると言うつもりはない。だが、もう少し親子のコミュニケーションがあってもよいのではないかと思う。子どもが親に悩みを話さない理由を考えてみよう。

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