
学校は小さな虫博士や植物博士が欲しいわけではないでしょう。本来子供の成長には本やテレビの映像で間接的に得る知識ではなく、直に触れて体験した知識が欠かせないはずです。土の感触や泥の感触。虫や植物に触れた時の驚き、その臭い。五感をフルに働かせて世界を認識していく。その中で豊かに心が成長する。かつては放っておいてもそのように子供は育ったのでした。それが今言われている「生きる力」というものだと思います。
しかし現実はバーチャルな世界が子供を取り巻いおり、子供が自分の目でカブトムシを見るより先にテレビを通して見てしまう、そんな時代になってしまいました。だからこそ小学校入試では、テレビや印刷物だけで知識を一杯に詰め込んだ耳年増のような子供ではなく、生活感を持った子供はいないかと試すのではないでしょうか。
知識の量を測るのではなく、そのような豊かな体験をした子供の内面の成長を見ているように思います。そのような背景を認識すると、家庭でまだまだできることがあることに気づきます。

この記事に関連して、知り合いである幼児教育の先生から以下のような例が寄せられましたのでご紹介します。
幼児教室にかようということはどういうこと?