実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛知県在住71歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、妻（75歳）
居住地：愛知県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：600万円
現在の金融資産：預貯金1000万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金32年
現在の収支（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：6万5000円老齢厚生年金（厚生年金）：6万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：企業年金3万3000円
年金以外の収入：給与収入約18万円（手取り）
配偶者の年金や収入：国民年金65万円（年額）
ひと月の支出：20万円
「働いて収入があり、貯蓄もできるため現状で満足」
現在、預貯金1000万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「少ないけれども働いて収入があり、貯蓄もできていますので、現状で満足しています。贅沢せずに、足るを知る生活なら、何とかなるようではないかと楽観しています」と語っています。
「老後資金は1000万円あれば心配いらない」
正社員として働いていた現役時代は、理想的な老後資金として「1500万円」貯めることを目標にしていたそう。その理由として、「贅沢をしなければ、必要十分な金額だと思っていました」と投稿者。
しかしながら70歳を過ぎた今、老後資金は「1000万円」程度あれば十分なのではと感じているそう。
「現実に年金生活を始めてみますと、生涯現役で働けて、そこそこ元気なら心配しなくても良いのではないでしょうか。後悔してもきりがありませんから」と実感を伴ったコメントがつづられています。
「今が、人生で一番幸せだと思う」
今の生活の満足度については「非常に満足している」と投稿者。「親としての務めも終わって、終の家も小さなものに変えましたし、自由時間も十分あり、夫婦二人の暮らしに十分満足しています。仕事と休みのバランスが良く、自分時間と、妻との対話もできて満足しています。今が、人生で一番幸せな時だと思っています」と穏やかに語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「若いうちから、少しずつ蓄えを増やしていけば、それ程世間が騒いでいるほどの過剰な心配は、しなくても良いと思います」とメッセージを残されていました。
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