●ことばのシャワー
「言葉かけ」を十分にしましょう。赤ちゃんには話しても分からないからと黙って接していないで周りの様子を説明してあげましょう。赤ちゃんは好奇心が旺盛です。指さしが始まったら、指した物を次々と名前を言ってあげましょう。今は意味が分からなくても言葉のシャワーが後で効いてきます。
おでかけもできることならベビーカーを使わずに、抱っこで絶えず話しかけながらなさると尚いいですね。向き合って目を見ながら話しかけられるのは赤ちゃんは好きです。
また歌を歌ってあげましょう。寝かせる時には子守歌を、遊ぶ時には手遊び歌を。幼児はリズムのある言葉が大好きです。
●おしゃべり
こどもが「あのね」と話しかけてきたら途中で遮らず、じっくり聞いてあげましょう。全部聞き終わったら「そう、○○ちゃんがどこどこで××したのね。」と筋の通る形でリピートしてあげましょう。正しい言葉の使い方を学んでいきます。さらに関連して色々質問しましょう。自分では意識していなかったことに気づくようになります。また次に話す時にお話が広がるようになるでしょう。
家族みんなで一日に会ったことを話す時間がもてるといいですね。以前見た映画に家族が交代でその日のベストとワーストを話すというのがありました。一番良かったこと、嬉しかったこと、その反対に最もがっかりしたこと、最低だったことを話すのです。ベストについてはみんなで喜び、ワーストは励ますといものです。
●本への興味
文字に興味が出てきたら毎日何かを読んであげましょう。絵本はもちろんのこと、看板や標識、新聞などお子さんが興味を持った物ならなんでも。文字と音の結びつきに気付くようになります。
お出かけには絵本を持って出かけましょう。退屈したら本を読んであげると、その内に自分から本を持って出るようになります。将来電車や車の中で携帯ゲームばかりしているということはなくなります。
寝る前に本を読む習慣をつけましょう。寝床につきながら本を読み聞かせてあげます。このときは自分で読むことができない長いお話にしましょう。その代わりワクワクするような物語が適当です。長いお話はひとつの節や章ごとに分けて読んでいきます。こうすることで自分もこんな面白い本が読めるようになりたいという欲求が出てきます。
●本のある生活
進化の隣人であるチンパンジーの研究から、しっぽのない猿(人も含む)の学習の基本は「まねぶ」であり、模倣によって始まります。彼らは決して手を取って教えたりはせず、手本を繰り返し見せるだけです。子供は意味も分からずにまねをする。その内にその技を習得する。正に「門前の小僧習わぬ経を読む」の例え通りです。
子供に読書をさせるには親が本を読む姿を見せなくてはなりません。親が夢中になって読んでいると子供がやってきて「何読んでるの?面白い?」と尋ねるでしょう。「とっても面白いよ」と答えれば「読書は面白そうだ」と感じるでしょう。本が沢山ある家庭はそれだけで十分な環境が整っていると言えます。
図書館を利用しましょう。小さい頃から一緒に図書館を利用していると小学生になってから自分で本を借りに行くようになります。そんな図書館を利用しない手はありません。そこでは子供が選ぶ本に文句をつけず好きな本を借りましょう。読んで欲しいと思う本を1,2冊加えることは問題ありません。ただ無理にこれを読めと言わずさりげなくです。手をつけなければそのまま返却します。その内にきっと進んで読むようになります。
親子で同じ本を読んで内容について語り合うのもいいでしょう。内容理解をさらに深めることができます。ただし気をつけなくてはならないのは、テストにしないことです。分かったかどうかテストするのではなく、「これこれの場面がスリルがあってドキドキしたね」とか話し合って面白いと思える形にしましょう。
(次ページの内容:●起承転結・5W1H、まとめ)