「笑いヨガ」は、心身の健康を促進するユニークなエクササイズとして、多くのシニアの方々に人気があります。
今回は、富山県の「笑いヨガ」サークルに通っている参加者の「あっこちゃん」「マチ子さん」に、参加のきっかけや効用についてインタビューを行いました。お二人は「笑いヨガ」講師の沼田淑美(ぬまた よしみ)さんから「笑いヨガ」を学んでいます。
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笑いヨガによって一人旅を続ける自信がわき、日常生活も前向きに
――笑いヨガに参加するようになったきっかけは何ですか? 日常生活でどのような変化がありましたか?あっこちゃん:もともと、笑いヨガの講座が開かれている「小矢部市民交流プラザ」にパソコンを習いに来ていたとき、楽しそうな笑い声が聞こえてきていました。「何だろう?」と興味を持ち、すぐに入会しました。笑いヨガを始めたのは、2016(平成28)年からなので、かれこれ8年間も通っています。
以前は家のことにかかり切りの生活だったので、憂鬱な気分になることもありました。しかし、笑いヨガを始めてからは、気持ちが開放的になるので、余計なことを考えることなく、日常生活を楽しく生き生きと過ごせるようになりました。
マチ子さん:私は今回で4回目の参加です。今年で74歳になりますが、健康面など先々のことを鬱々と考える自分に気がつき、家の中ばかりにいてはダメだなと感じていました。以前から笑いヨガのことは知っていたので、試しに参加してみることにしました。
私よりも年配の方々が参加されており、皆さんとても元気なのに驚きました。「なんでもいいんだ~」という気になり、とても気持ちが前向きになりました。
もともと旅行好きで、一人旅を楽しんでいましたが、体力に自信がなくなり今年はやめるつもりでした。しかし笑いヨガに参加すると「自分のペースで旅行にいきたいな」「幸い体も動くんだし、やりたいことはやっておいた方がよい!」という気持ちになりました。函館旅行の計画を立てたので、近いうちに一人旅行してきます!
バリエーションに富んだ笑いヨガのエクササイズ
――笑いヨガのエクササイズで好きなものは何ですか?あっこちゃん:笑いヨガでは、自分の好きなラフターネーム(笑いヨガで名前を呼び合うときのあだ名)で呼び合います。私は、幼少期の「あっこちゃん」と呼んでもらっていますが、子どもに返ったようで伸び伸びした気持ちになります。
よしみちゃん(笑いヨガの講師)のエクササイズは、歌や踊り以外にさまざまな「ごっこ遊び」をします。毎回、同じメニューはありません。いつも新鮮な気持ちで、ワクワクドキドキしながら、存分に笑い転げる1時間です。
マチ子さん:事前に、笑いヨガの動画を見ていたら、ハグやハイタッチ、握手などが多く、「大丈夫かな?」って不安はありました。実際に参加したら、人と接触が多いわけでなく、ごくあっさりしたものだったので安心しました。みんなと声を合わせて大きな声で笑うのは一体感が生まれてとても楽しいものですね。クラス全体が一つになった感じがするその瞬間が一番好きです。
――笑いヨガを通じて、新しい友人やコミュニティーとのつながりができましたか?
あっこちゃん:はい、たくさんの新しい友人ができました。笑いヨガのクラスに参加する多くの愉快な仲間と、毎回顔を合わせるのが何より楽しみです。たまに講座の後、みんなでお茶をすることもあり、素敵な時間を過ごしています。
マチ子さん:笑いヨガを通じて、コミュニティーとのつながりができました。参加者の方々の前向きなエネルギーにいつも元気をもらっています。
まとめ
笑いヨガは、心身の健康を促進するだけでなく、社会的なつながりを深める場としても大いに役立っています。ぜひ一度、笑いヨガのクラスに参加して、その楽しさと効果を実感してみてください。笑いヨガに参加するときは、NPO法人ラフターヨガジャパンのHPの中にある「認定講師を見つける」というページから、地域の認定講師を見つけるとよいでしょう。
沼田さんのクラブは、北陸エリアをクリックすると確認できます。
※「笑いヨガ」の時間や会費はサークルによって異なります。詳しくは認定講師にご確認ください。
沼田淑美さんのプロフィール
ラフターヨガ インターナショナルユニバーシティ認定ティーチャー。富山県で「笑いヨガ」を広める「ラフターアンバサダー」として活動。沼田淑美さんは、2016年より「笑いヨガ」講座を開催。現在までほぼ月4回ペースで開き「講座回数380回」を重ねるベテラン講師。LINEで「よしみと笑おうLINEラフタークラブ」を主宰。朝(10:00~10:10)・夕方(17:40~17:50)の2回、LINEをつないで10分間笑うだけの時間を設け誰でも参加可能。シニアの方々が、心身のバランスを整えるための「笑い」を生活に取り入れてもらえることに情熱を注いでいます。沼田さん自身、笑いヨガを始めて「年齢に関係なく人生は楽しめる!」「やりたいと思ったことはチャレンジする」自分になったとのこと。