海外に出てみたい、英語力をもっと磨きたい、でも資金不足。あきらめることはありませんよ!こんな方法もあるんですね。世界でボランティアをしながら海外生活を体験してきた森脇陽子さんにお話を伺ってみました。
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国際ボランティア
森脇:世界をまわるほどは旅していませんが、今までの経験と、また参加した国際ワークキャンプについてお話しさせていただきます。私が参加した 「国際ワークキャンプ」 とは世界中から集まってきた人と 2週間共同生活をしながら、一緒にボランティア活動をするというプロジェクトです。労働力を提供する代わりに、宿泊費と食費を援助してくれるというシステムになっています。参加するプロジェクトの集合場所までは自費で行かなければなりませんが、ワークキャンプ中はほとんどお金を使うことはありません。
私はこれまでに、3度、国際ワークキャンプに参加しました。
アイルランド・ダブリンで工具修理
森脇:1度目は大学3年の夏(1998年)。アイルランド・ダブリンで壊れた工具を修理し、ニカラグアなどへ送るボランティア団体のお手伝いをしに行きました。アイルランドを選んだのは、単純な理由からでした。いつだったかテレビ番組でダブリンの街並みを見て以来ずっと憧れていたのです。一度行ってみたい国だなと。
さぁ、現地へいざ出発!ワークキャンプは現地時間の何時何分にここの場所に来てくださいという案内に従って、そこまでは自力で到達しないとなりません。果たして本当に集合場所にたどり着くことができるのだろうかと出発前は不安で一杯でしたが、飛行機を乗り継ぐこと約20時間、ようやく、何とか無事に到着しました!
苦労の連続、でも帰りたいとは思わなかった
それでも帰りたいとは思いませんでした。せっかく自分で選んで来たのです。この地で何かを得て帰りたいという思いのほうが勝っていたんでしょうね。
使ったお金はパブのビール代だけ
森脇:ダブリンの中心部に近いところで生活をしていたので、仕事が終わって自由時間になると、買い物に行ったり、美術館に行ったり、パブに行ったりと、観光半分、仕事半分の生活が出来てとても楽しく、そしてお得でした。生活費がかからないうえ、近郊の町に1泊2日の遠足にもみんなで連れて行ってもらい、2週間の滞在で使ったお金はギネス代の10アイリッシュ・ポンドくらいだったと記憶しています。ガイド:1番最初にこの国際ボランティアに出掛けようと思ったきっかけは何だったのですか?
お金がない!それでも世界を見て歩きたい
森脇:私は獨協大学を卒業したのですが、大学のカラーなのでしょうか?「長い休みの時は海外に行く!」という雰囲気があり、サークルなどで仲良くしていた友人たちがアメリカやヨーロッパへ出掛けて行くのを見て、私もいつかは海外へ行ってみたいなと思うようになりました。念願かなって、大学2年の夏休みにニューヨークに短期留学をして以来、海外に出て見聞を広めることにすっかり魅了されてしまいました。
大学3年の夏休み、どこか海外に行きたいと思うものの、「う~ん、お金ないしなぁ・・・」 などと悩んでいるところへ、たまたま大学の掲示板でワークキャンプの情報を得ます。楽しそうで、しかも滞在費がいらないということを聞いて、行く決心をしたのです。
さて、このあと森脇さんは、2度、3度とワークキャンプに出掛けるようになります。⇒⇒⇒