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2006年センター試験に英語リスニング導入
みなさん、すでにもうご存知のことと思いますが、2006年度(平成18年度)大学入試センター試験に英語のリスニングテストが導入されます。これに先駆け、昨年、2004年(平成16年)9月には、「試行テスト」が全国で行われ、全国の500以上の大学や特別会場で 4万人近い高校 2年生が受験しました。
ひとりひとり ICプレーヤーで聴く
一番の特徴は何といってもその装置でしょうか?大きな部屋で一斉に流れてくる放送形式ではなく、受験生ひとりひとりに ICプレーヤー(小さなウォークマンのような装置)が配布され、ヘッドフォンを使ってリスニング問題を聴きます。試験時間は30分。配点は50点。当然試験ですから途中で巻き戻しはできないように作られています。操作は比較的簡単で、携帯電話やコンピューターゲームなどで鍛えられている現代の若者にとっては何の問題もなさそうです。
座る席によって聞こえ方が微妙に違ったりする心配は軽減されるでしょう。音量やスタートなどを自分で調整できるので、受験者はより一層リスニングに集中することができ、精神的にもいくぶん楽かもしれません。
現行の試験との関係はどうなってくるのでしょうか?
現行の筆記試験 (80分、200点満点) はそのまま変わらず行われます。つまり、今の英語の試験に加え、リスニングテストが増えると考えればいいでしょう。
試験問題と音声ファイルをダウンロード
大学入試センター では、リスニングの試験の問題と音声ファイルを提供しています。ダウンロードしてやってみませんか?このサンプルを聴く限りでは、英検のリスニング問題やTOEICのリスニング問題に慣れている人にとっては、そんなに難しいくはないようです。音声も明瞭ですし、スピードも聞き取りやすい速度です。英検準1級、TOEIC 730くらい持っている人なら満点が取れそうです。
しかし、受験英語に慣れきった高校生がこの問題に向かうとなると、今からリスニングの強化が必要となるでしょう。すでにいくつかの予備校では、このリスニング試験に向けての対策がとられています。英語は、詰め込みや一夜漬けで点数が取れる科目ではありません。日頃の訓練が必要となるのは、言うまでもありません。
普段からなるべく自然な英語をよく聴くようにするといいかと思います。NHKのラジオ講座や市販のCDなどを利用して、通学途中や空き時間、友達との待ち合わせ時間などを有効的に活用するよう心掛けてみませんか?
さて、この新試験導入の問題点は?