<目次>
1:『違国日記』(2024年6月7日公開)
無愛想で人見知りの少女小説家の槙生(新垣結衣)は、絶縁している姉が事故死したことをきっかけに、15歳の姪、朝(早瀬憩)を引き取ることに。ギクシャクしながらも同居生活を維持していくふたりですが……。突然両親を失った15歳の姪っ子の面倒を見ることになったヒロイン。特別優しくするわけでもないけれど、きちんと寄り添う姿はとても誠実だと思いました。ふたりがだんだん心を通わせていく様も心温まります。『正欲』に引き続き、ガッキーがとても魅力的な作品。
監督:瀬田なつき
2:『ディア・ファミリー』(2024年6月14日公開)
1970年代を舞台に、心臓疾患があり余命10年と宣告された娘を救うために、工場を経営する父親が人工心臓を作って娘を助けようと奮闘する物語。父親役に大泉洋、母親役は菅野美穂、娘役は福本莉子。そのほか、松村北斗、川栄李奈、有村架純など人気俳優が出演。
現在も多くの人の命を支えているバルーンカテーテル誕生の実話。家族愛の強さ、諦めない力、いろいろな気付きを与えてくれる感動映画です。
監督:月川翔
3:『ザ・ウォッチャーズ』(2024年6月21日公開)
アーティストのミナ(ダコタ・ファニング)は、鳥かごに入った鳥を指定の場所に届けに行く途中、不思議な森で迷ってしまいます。白髪の女性に導かれてたどり着いた館で、彼女は監禁され、何者かに監視される……という同名原作小説の映画化作品。傑作『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督の娘、イシャナ・ナイト・シャマランが監督。父の影響か、娘もガチガチのスリラーを作り上げました。お父さんの作品より心情描写が丁寧なのではないかと。最後までスリリングで面白かったです。
監督:イシャナ・ナイト・シャマラン
4:『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(2024年6月21日公開)
ボストン近郊の全寮制の男子校で、クリスマスにもかかわらず、家族のもとに帰らない教師(ポール・ジアマッティ)、生徒(ドミニク・セッサ)、寮の料理長(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)。孤独な3人が心を通わせていく様を描きます。第96回アカデミー賞で、料理長を演じたダヴァイン・ジョイ・ランドルフが最優秀助演女優賞を受賞した本作。それぞれ複雑な事情を抱え、キュンとする切なさがありつつも、ユーモアもたっぷり。心温まる作品です。
監督:アレクサンダー・ペイン
5:『言えない秘密』(2024年6月28日公開)
留学先で挫折した音大生の湊人(京本大我)は、古い講堂で雪乃(古川琴音)と出会います。彼女の奏でるピアノの音色に惹かれた湊人は、その日から彼女のことが気になり、恋に落ちますが、雪乃は突然、湊人の前から姿を消してしまうのです。SixTONESの京本大我の単独初主演映画は台湾映画のリメイク。とにかく京本大我と古川琴音の相性が抜群に良く、連弾、自転車の2人乗りなど、湊人と雪乃のシーンはず~っと見ていたくなるかわいさ!
また、最後に明かされる雪乃の秘密、それを知った湊人が感情を乱していくシーンは号泣必至です。京本ファンは必見のラブストーリー。さわやかで感動的な作品です。
監督:河合勇人