今回は、60代の女性に向いている仕事について考えてみましょう。
高齢者の就業率が高い産業1位は「卸売業、小売業」、2位は「サービス業(他に分類されないもの)」
総務省統計局の「統計トピックスNo.138」では、高齢者が多く就業する業種を確認することができます。
●「主な産業別高齢就業者数及び割合(2012年、2022年)」
・1位:「卸売業、小売業」127万人
・2位:「サービス業(他に分類されないもの)」105万人
・3位:「医療、福祉」104万人
・4位:「農業、林業」101万人
・5位:「製造業」90万人
このうち、2012年と比べて大きく就業率が伸びた産業は、「医療、福祉:2.7倍」「サービス業(他に分類されないもの):1.6倍」「製造業:1.36倍」です。
これらの状況を踏まえて、60代の女性に向いている仕事を5つご紹介します。
60代の女性に向いている仕事1:事務・経理
先述のランキングに「事務・経理」は入っていませんが、60代以上の女性にとっては体力的な負担が少なく、経験を活かしやすい仕事です。業務内容としては、データ入力、書類作成、経理処理、電話対応などが該当します。今まで会社で事務職だったという方は、再雇用してもらい、同じ会社で事務職の仕事を続けるとよいでしょう。
60代の女性に向いている仕事2:販売・接客
先述のランキングでは1位の「卸売業、小売業」、2位の「サービス業(他に分類されないもの)」に含まれる仕事です、60代の女性にとっては適している仕事といえるでしょう。ショップスタッフ、カフェの接客スタッフ、ホテルのフロントスタッフなど、自分に合ったフィールドで、今まで培ったコミュニケーションスキルを存分に活かしましょう。
60代の女性に向いている仕事3:介護・福祉
先述のランキングでは3位の「医療、福祉」に含まれる仕事です。介護や福祉の仕事は、60歳からはじめても経験年数や資格でキャリアアップが可能な業種です。手始めに、資格を取っておいたらどうでしょう。介護職員初任者研修は、研修を一通り受けて修了試験に合格すれば資格取得となります。
将来、「介護福祉士」や「ケアマネジャー」の職に就きたい方は、国家資格が必要となりますので、取得しておきましょう。
60代の女性に向いている仕事4:リモートワーク・在宅ワーク
リモートワークや在宅ワークも、60代の女性に向いています。たとえば、自宅でできる仕事には、WEBデザインやホームページ制作、WEBライティング、画像や動画の編集、翻訳や通訳、テープライタ-、オンラインサポート、カスタマーサービスなどがあります。フリーランスで携わるのもよいですが、企業のアルバイトとしても雇ってもらえるかもしれません。60代の女性に向いている仕事5:ボランティア・NPO活動
収入を重視しない場合は、ボランティアやNPO活動も一つの選択肢です。社会貢献活動や地域活動に参加することで、充実感を得られると同時に新たな人間関係を築くことができます。これらの仕事は、60代の女性が無理なく続けられるものばかりです。自身の経験やスキル、興味や体力に合わせて選ぶことで、長く現役で働き続けることができるでしょう。