1:『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(2024年4月12日公開)
今回の名探偵コナンの映画は、北海道が舞台。函館の大財閥の収蔵庫に眠る“土方歳三にまつわる日本刀”をめぐり、怪盗キッドほか、強欲なものたちが集まり、バトルが展開されるのです。コナンは函館で開催されていた剣道大会を訪れていたところで、事件に遭遇することに。服部平次も登場し、人気キャラが大活躍。女性人気が絶大のキッドですが、本作はコナンとキッドの秘密も明かされる仰天展開ですよ!
監督:永岡智佳
2:『陰陽師0』(2024年4月19日公開)
安倍晴明が陰陽師になる前日譚。小説『陰陽師』シリーズ(文藝春秋刊)の原作者・夢枕獏の全面協力によるオリジナルストーリーです。舞台は平安時代。青年・安倍晴明(山崎※賢人)は天才的な呪術の才能を持っているが風変わりな男。その彼が貴族を襲う怪現象の正体を追う……という物語。
晴明の相棒・源博雅を演じるのは染谷将太。山崎&染谷のバディが楽しく、呪術シーンは美しい。皇族の姫を演じる奈緒さんの安定感とかわいさにも注目です。
監督:佐藤嗣麻子
※山崎賢人の「崎」は正式には「たつさき」
3:『青春18×2 君へと続く道』(2024年5月3日公開)
台湾の人気俳優シュー・グァンハンと清原果耶共演の初恋ストーリーが登場。台湾と日本の合作映画です。高校3年生のジミー(シュー・グァンハン)はバイト先で知り合った日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)に惹かれます。しかし、仲良くなったと思っていたのに、彼女は帰国。それから18年後、ジミーはアミに会いに日本へ。そこで彼女が隠していた真実を知るのです。
ジミーとアミの出会いから仲良くなるまでのプロセスがとてもさわやか! くっつきそうでくっつかないじれったい感じもかわいくて。良質な初恋映画にキュンしたい人はぜひ!
監督:藤井道人
4:『碁盤斬り』(2024年5月17日公開)
白石和彌監督と草彅剛が初タッグを組んだ、落語をベースにした時代劇。柳田格之進(草彅剛)は娘(清原果耶)と貧しいながらも静かに暮らしている男。妻の死の真相を知り、その元凶となった男に復讐すべく立ち向かう姿を描きます。
真っすぐで頑固な主人公を草彅が熱演! 物語はシリアスですが、ベースは落語なのでユーモアも。囲碁のシーンは静の美しさ。草彅剛がかっこよかったです!
監督:白石和彌
5:『関心領域 The Zone of Interest』(2024年5月24日公開)
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アウシュビッツ収容所の隣の大きな家。そこに暮らすのは出世欲が人一倍の所長(クリスティアン・フリーデル)の一家。裕福な生活に満足の妻(ザンドラ・ヒュラー)、無邪気な子どもたち。そんな中、収容所で虐殺が続いていく……という物語。
収容所で行われていることについて直接的な表現はなく、観客に想像させる演出。燃えるような音が静かに続いているのが怖い。所長がより大規模な虐殺を命令されて意気に感じていたり、隣で起こっていることよりぜいたくな暮らしを手放したくない妻だったり……。
1940年代の話だけれど、欲が人間を残酷かつ愚かにしてしまう、これは今でも同じじゃないかと。面白いとは言い難いけれど、心がザワザワする作品です。
監督:ジョナサン・グレイザー
6:『マッドマックス:フュリオサ』(2024年5月31日公開)
2015年に公開され、世界中で大ヒットした映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。本作は、そこでシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサが主役の前日譚。フュリオサがなぜ巨悪の集団に属することになったのか。少女時代にさかのぼり、想像を絶する彼女の過酷な運命と復讐を描きます。
若き日のフュリオサを演じるのは、ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』で人気女優となったアニャ・テイラー=ジョイ。本作で敵役を演じるのはクリス・ヘムズワース。壮絶なカーアクションに期待が高まります!
監督:ジョージ・ミラー