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冷めたポテトもカリっと復活! バルミューダ新トースター「ReBaker」の実力を体験してきた

累計販売台数200万台を突破した人気のトースター「BALMUDA The Toaster」など人気の家電製品を続々と市場に送り出しているバルミューダが、新しい調理家電「ReBaker」を発表。その実力を実際に体験してみました。

安蔵 靖志

執筆者:安蔵 靖志

デジタル・家電ガイド

累計販売台数200万台を突破した人気のトースター「BALMUDA The Toaster」など、人気の家電製品を続々と市場に送り出しているバルミューダが、新しい調理家電「ReBaker」を発表しました。
バルミューダが2024年2月20日に発売する「ReBaker」(直販価格2万4200円/税込み)(筆者撮影)

バルミューダが2024年2月20日に発売する「ReBaker」(直販価格2万4200円/税込み)(筆者撮影)

「BALMUDA The Toaster」では、総菜パンなどを焼きたてのようにおいしく温める“リベイク”というキーワードを打ち出したバルミューダ。今回の新商品は、その“リベイク”が前面に出た製品となっています。
ホワイトとブラックの2色をラインアップします(筆者撮影)

ホワイトとブラックの2色がラインアップされています(筆者撮影)

 

総菜パンや揚げ物をおいしく温める「リベイク」「フライド」モード

「ReBaker」は「BALMUDA The Toaster」と同様の「トースト」モードと「チーズトースト」モードに加え、総菜パンなどに向く「ReBake(リベイク)」と揚げ物に向く「Fried(フライド)」、庫内を約240度に保つ「Oven(オーブン)」モードを新たに搭載するオーブントースターです。「BALMUDA The Toaster」はヒーターに加えてスチームで焼き上げるのが特徴ですが、「ReBaker」ではスチーム機能は省かれています。
トースト、チーズトースト、リベイク、フライド、オーブンの5モードを搭載しています(筆者撮影)

トースト、チーズトースト、リベイク、フライド、オーブンの5モードを搭載しています(筆者撮影)

本体右側のダイヤルで調理時間を設定すると調理を開始します(筆者撮影)

本体右側のダイヤルで調理時間を設定すると調理を開始します(筆者撮影)

バルミューダ代表取締役社長の寺尾玄氏は「スチームなしでパンをパサパサさせず、BALMUDA The Toasterに近い仕上がりを実現させる」ことを目指して作り込んだと語りました。
バルミューダ代表取締役社長の寺尾玄氏(筆者撮影)

バルミューダ代表取締役社長の寺尾玄氏(筆者撮影)

筆者が参加した発表会ではトーストモードとチーズトーストモード、オーブンモードの焼き上がりを体験することはできませんでしたが、リベイクモードとフライドモードはいくつかの食品を試食できました。本記事では、その仕上がりを紹介したいと思います。
 

リベイクモードではソーセージパンが中まで熱々に

リベイクモードはパンの表面を焦がさないギリギリの温度帯で温めるモードとのこと。寺尾社長は子どもの頃から親しんでいた山崎製パンの総菜パン「まるごとソーセージ」を挙げて、そのリベイクの難しさについて語りました。

「一般的なトースターだと上が焦げてしまい、ソーセージが温まらないということになります。その壁を破るのがReBakerの絶妙な火入れです。表面の焼き色はカバーから出したときから変えずに、中まで熱々になっています」(寺尾社長)
一般的なトースター(写真右側)で焼いたものと、ReBakerで焼いたものの違い(筆者撮影)

一般的なトースター(写真右側)で焼いたものと、ReBakerで焼いたものの違い(筆者撮影)

一般的なトースターで焼いた「まるごとソーセージ」に対し、ReBakerのリベイクモードで焼いたものは温度の高さが増していると寺尾社長は自信を見せました。

「絶妙にゆっくりと中に火を入れることで、でん粉のアルファ化がゆっくりと行われて膨らむことができるというのが、私たちのReBakerで作った最高の“マルソー”(「まるごとソーセージ」の略)の特徴でもあります」(寺尾社長)

実際に食べてみると、外はサクサクで、中のソーセージまでしっかり温まっていました。
まるごとソーセージを温めているところ(筆者撮影)

「まるごとソーセージ」を温めているところ(筆者撮影) 

焼き色は元のままで外はサクサク、辛子入りドレッシングはとろり、ソーセージまでしっかり温まっていました(筆者撮影) 

焼き色は元のままで外はサクサク、からし入りドレッシングはとろり、ソーセージまでしっかり温まっていました(筆者撮影)    

試食会では「まるごとソーセージ」のほか、あんパン、明太フランスパンも試食。どれも外はカリッと、中はフワッとしていて、具材までしっかりと温かくなっていました。
温め直した明太フランスパン。皮のパリッとした感じはそのままで、明太子までホクホクでした(筆者撮影)

温め直した明太フランスパン。皮のパリッとした感じはそのままで、明太子までホクホクでした(筆者撮影) 

あんパンはパン屋の店頭に並び立てという感じで、温かいあんパンもなかなかおいしいです(筆者撮影)

あんパンはパン屋の店頭に並び立てという感じで、温かいあんパンもなかなかおいしいです(筆者撮影) 

リベイクモードのレシピ(筆者撮影)

リベイクモードのレシピ(筆者撮影)

 

フライドモードではフライドポテトや天ぷらなどを見事に“再生”

もう1つ、注目したい機能がフライドモードです。フライドモードではトレイやアルミホイルを用いても全体がサックリ、アツアツに仕上がるように上下ヒーターのバランスを調整しているとのこと。

「スーパーで買ってきた揚げ物は温度が下がっていて衣に水分が戻ってしまい、油が固化している状態になっています。それを戻してあげれば揚げたてのおいしい状態に戻るのではないかなと考えたのがフライドモードです」(寺尾社長)

冷めた揚げ物は電子レンジでラップをせずに温めることが多いと思いますが、サーモグラフィーで見るとReBakerのフライドモードは大きな違いが出ると寺尾社長は説明しました。

「電子レンジだと中がとても熱くなるのに対し、表面はそれほど熱くなっていないという状態に陥りがちです。それに対してReBakerでは絶対に二度揚げにならない温度帯でゆっくりと火入れをしていきます。企業秘密なので申し上げられませんが、一般的な揚げ油の180度より低い温度でじわじわと熱を入れて中身を温めるのと同時に、表面の水分を飛ばしていきます。油を固形から液体に変えることで表面はサックリ、中は熱々で揚げたてのような香りまで戻してあげる。これがReBakerのフライドモードです」(寺尾社長)
とんかつを電子レンジで温め直した場合(写真右側)とReBakerで温め直した場合の違い(筆者撮影)

とんかつを電子レンジで温め直した場合(写真右側)とReBakerで温め直した場合の違い(筆者撮影)

「皆さん、年越しで天ぷらを食べるじゃないですか。去年は(ReBakerの試作機を使って)とてもいい年越し体験をすることができました。ReBakerを使うと年越し体験が変わりますよ」(寺尾社長)

実際に天ぷらやコロッケ、唐揚げなどを試食してみると、サクッと仕上がった衣と、しっかりと温まった中身を楽しむことができました。
天ぷらを温め直したところ。衣がサクサクで、中はフンワリ柔らかくておいしく仕上がっていました(筆者撮影)

天ぷらを温め直したところ。衣がサクサクで、中はフンワリ柔らかくておいしく仕上がっていました(筆者撮影) 

コロッケも衣がサクッとしていて、中までしっかり温まっていました(筆者撮影)

コロッケも衣がサクッとしていて、中までしっかり温まっていました(筆者撮影) 

鶏の唐揚げも肉汁たっぷりでおいしく仕上がっていました(筆者撮影)

鶏の唐揚げも肉汁たっぷりでおいしく仕上がっていました(筆者撮影)   

また、フライドポテトも併せて試食。ファストフードチェーンなどで買って食べることが多いフライドポテトですが、冷めるとおいしくなくなってしまいます。

そんなフライドポテトに関しても、寺尾社長は「フライドポテトを家でおいしく食べるのは、相当難しいと思います。ReBakerでもすごく難しかったですが、できました」と自信を見せました。

実際に食べてみても、外はカリッと、中は柔らかい食感が残っており、見事に“再生”していました。
フライドポテトを温め直したところ

フライドポテトを温め直したところ(筆者撮影) 

細めのフライドポテトは中までカリカリになりがちですが、外はカリッとしつつ中は柔らかさが残っていました(筆者撮影)

細めのフライドポテトは中までカリカリになりがちですが、外はカリッとしつつ中は柔らかさが残っていました(筆者撮影)

実際にリベイクモードとフライドモードで温め直した総菜パンや揚げ物を食べてみると、確かにできたてのように仕上がっているのを実感できました。トーストモードとチーズトーストモードの仕上がりを体験することはできなかったものの、スーパーなどで総菜を購入することの多い家庭ではかなり重宝しそうなトースターだと感じます。価格も直販価格2万4200円と、「BALMUDA The Toaster」(直販価格2万9700円)に比べて安いですし、水を入れずに使えるのも手軽です。デザインにもスタイリッシュ感があり、かなりヒットしそうな印象を受けました。
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