人間関係

20歳「年の差婚」で娘は6歳、夫は高齢者…妻は驚愕「短期間でこんなに老いるものなのか!」

39歳のときに20歳年上の人と結婚した女性。65歳になった夫は「高齢者」の部類に入り、ここ数年で一気に老いてしまった。まだ若い妻と子どもがいるというのに、夫の様子には違和感しかない。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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年の差婚は珍しくない。干支(えと)ひとまわりくらいならいくらでもいるし、中には20歳差、それ以上ということもある。愛があれば年の差なんてと昔から言われてきた。
このところ急に老け込んだ夫。立ったり座ったりするのも少し時間がかかるし、何か聞いてもすぐに返事が返ってこなくなった

このところ急に老け込んだ夫。立ったり座ったりするのも少し時間がかかるし、何か聞いてもすぐに返事が返ってこない 

長寿の現在では「老い」は人それぞれ

1970年の男性の平均寿命は69.8歳。なんと70歳に届いていない。女性は75.2歳。現在は男性 81.05歳、女性87.09歳だ。50年前と比べて、それぞれ12年ほど長くなっている。人生100年時代と言われるのも当然だろう。

人生が長くなれば、晩婚も出てくるし何度も結婚する人も現れる。生き方じたいの選択肢が増え、バリエーションが豊富になっているのだ。

「周りを見ていて思うのは、老いにもバリエーションがあるということ。私は39歳のときに20歳年上の人と結婚したんです。もちろん好きだから結婚したんですが、その後、数年で彼は一気に老いてしまって……」

ユリカさん(45歳)はそう言う。妊娠を機に結婚、ひとり娘は6歳になった。夫は現在、65歳。「高齢者」の部類に入った。

「年は離れているけど、共通の趣味を通じて親しくなり、3年ほど友人関係を続けていました。でもあるとき、私は彼が好きなんだと気づいて、私からアプローチしたんです。彼はずっと前に離婚したことがあるからもう結婚はこりごりだと思っていたみたい。『それに老い先短い人生にきみを巻き込みたくない』と言うんです。でもその一言で私、火がついてしまって……。どうしても彼と一緒になりたかった」

彼も彼女のことが好きだったのだろう。とうとうふたりは関係を持ち、ユリカさんは妊娠した。前の結婚で子どもがいなかった彼はことのほか喜んだという。

「生涯現役で頑張る」と言っていたけど

「今さら子育てができるかなと言いつつ、妊娠中は私の体を気遣ってくれたし、子どもが生まれるのを楽しみにしてくれていた。60歳で定年だったんですが、彼は延長を選択して、生涯現役で頑張ると」

子どもが生まれてから7カ月ほどで保育園が見つかったため、彼女は仕事に復帰した。彼は子どもの送り迎えを自ら買って出て、家事もせっせとしてくれた。

「仕事人間だったようですが、どうもそのころから彼、仕事がうまくいかなくなっていたみたいです。頭の回転が衰えてきたというか……。本人も自信がなくなったんでしょうね。生涯現役はむずかしくなり、65歳で仕事を辞めました。それなりに退職金は出たけど、子どもの将来を考えると使うわけにはいかない」

認知症を心配して夫を説得し、病院につれて行ったこともある。だが認知症の気配はなく、「若い人から見ると少し判断力や行動が遅くなっているだけ」と言われた。

>こんな短期間に、老いるものかと驚愕する
 
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