その際、会社員であれば、残業をして残業代を増やすのと、会社の仕事以外の副業をして収入を得るなどの方法があります。それぞれどんな点に注意したらよいのでしょうか?
残業代で収入を増やす際の注意点:残業が常態化してしまうとマイナス評価につながってしまう
残業をすると、労働基準法に基づいて残業代が支払われます。残業代は「1時間あたりの賃金額×時間外労働、休日労働、深夜労働などを行った時間数×割増賃金率」で計算します。割増賃金率は、次のとおり決まっています。 残業をすると、通常よりも割増賃金率が上乗せされ、高い賃金が支払われます。残業は、日々の業務の延長の「慣れた仕事で効率よくお金が稼げる!」と思うことがあるかもしれません。しかし、繁忙期ならいざ知らず、通常期に残業が常態化してしまうとマイナス評価につながりかねません。働き方改革が進められている昨今ですから、残業についての考え方は会社ごとにさまざまです。もしかしたら中には「残業が厳禁」という会社があるかもしれません。残業はどういった場合にしてよいかをよく確認して行う必要があります。
副業で収入を増やす際の注意点:業務スキル以外に文章力などのコミュニケーションスキルも必要
最近では、「副業可」という会社があるようです。もし、副業を始めたいと思えば、ご自分が勤める会社の「就業規則」を確認して、そのうえで行う必要があります。そのような手順を踏み、副業を始める中には、自分の得意分野をSNSなどで発信して、収入につなげる人もいます。とはいえ、個々に適性があり、どんな人も同じように成果が得られるわけではありません。もし、まともな収入を得ようと思うのであれば、それなりにスキルを磨く必要があるでしょう。
そんな中「何か副業をしたい」という方は、クラウドソーシングでの在宅ワークにトライしてみるとよいかもしれません。クラウドソーシングとは、企業が不特定多数の人に業務を発注(アウトソーシング)する業務形態をいいます。業務内容は、WEBデザインやホームページ制作、システム開発、アプリ開発、WEBライティング、データ収集やデータ入力、文字起こし等をする仕事など幅広い案件があります。多くの業務がパソコンやスマホでできます。
自宅に帰ってから、休日だけなど、自分の都合のよい時間に作業を進めることができます。とても都合が良いと感じるクラウドソーシングですが、報酬の低い案件が多く、はじめてスグにまとまった金額が稼げるわけではありません。時給に換算すると、残業代の方が格段に良いと感じるかもしれません。また、仕事発注者と直接会話することはなく、メールなど文章のみのやり取りだけというケースほとんどです。そのため、分からないことがあっても気軽に質問や相談ができません。業務スキルだけでなく、文章スキルも磨き、コミュニケーション力を高めておく必要があります。
まとめ
収入を増やそうとするときは、残業だけ、副業だけに偏るのではなく、本業の繁忙期は残業をして、本業が通常モードのときは、副業に力を入れるのがよいといえるでしょう。働く時間が長くなりすぎて、身体にムリがかかって健康を害しては本末転倒です。個人の時間とのバランスを取りながら、積み上げていきましょう。