今回は、20~69歳の未婚男女4700名(男性2350名、女性2350名)を対象にジブラルタ生命保険株式会社が行ったアンケート「おひとりさまに関する調査2022」をもとに、おひとりさまが感じる「将来の不安」にはどんなものがあるのか紹介します。また、その対応策も考えてみましょう。
おひとりさまが感じる「将来の不安」とは?
全国の20歳~69歳の未婚男女4700名(全回答者)に、「自分の将来についてどのようなことに不安を感じるか?」聞いたところ、上位回答は以下のものが挙げられました。・1位:老後の生活費(44.6%)
・2位:自信の病気(38.9%)
・3位:親の介護(30.4%) 次は、男女別・年代別に、おひとりさまが感じる「将来の不安」を確認してみましょう。
《男性:1位》
・20代:仕事(31.5%)
・30代:老後の生活費(33.6%)
・40代:老後の生活費(43.6%)
・50代:老後の生活費(45.3%)
・60代:自身の病気(51.5%)
《女性:1位》
・20代:老後の生活費(37.2%)
・30代:老後の生活費(53.2%)
・40代:老後の生活費(59.8%)
・50代:老後の生活費(63.0%)
・60代:自身の病気(53.2%)
性別・年代別にみると、30~50代の男性、20~50代の女性の将来の不安は、「老後の生活費」が1位となっています。また男女ともに、年代が上がるにつれ、割合が高くなっていることがわかります。 これより、おひとりさまが感じる「将来の不安」はさまざまなものがありますが、その中でも、最も多くの割合を占めるのが「老後の生活費」ということがわかります。その対応策としては以下の3つに取り組むことをおすすめします。
おひとりさまの老後不安への対応策1:確実にお金を残す先取り貯蓄
先取り貯蓄とは、毎月の給与をもらったらすぐに、決めた金額(手取りの20~30%などが目安)を貯蓄することです。つまり、「お金が残ったら貯蓄する」のではなく、先に貯蓄分を確保して、残ったお金で生活をやりくりするということです。生涯一人で生きるには、相応のお金を準備することが不安を払拭するための近道です。まずは、確実にお金を残すシステムを取り入れましょう。
先取り貯蓄であれば、給料をもらうと同時に貯蓄ができています。また、月末に引き落とされる家賃や電気代、その他カード引落額などを残し、それ以外のお金は心置きなく使うことができます。さらに、将来、老後生活を迎えるまでには、予算内で支出をやりくりする習慣が付いています。
おひとりさまの老後不安への対応策2:自分のこだわり・自分軸を究める
おひとりさまには、自分の生き方を自分で決められるという素晴らしいメリットがあります。それであれば、自分のこだわり、自分軸を徹底的に究めましょう。「自分は欲しいとは思っていないが、みんなが持っているものだからなんとなく買ってしまう」という行動をしなくなれば、余計な買い物が減ります。さらに自分の欲しいものが決まっていれば、「自分らしい生活ができている満足感」に満たされます。生き方に自信がつき、不安を感じることも減っていくでしょう。
おひとりさまの老後不安への対応策3:自由に使えるお金に制限を加える
人間は感情の生き物なので、「欲しい」という衝動で買い物をしてしまうことがありますが、先々を考え、極力減らすように努力しましょう。おひとりさまは、自分のお金を自由に使えますが、あえて制限を加えるようにするとよいでしょう。どのような制限を加えるか例を紹介します。【買い物をする際の制限】
・事前に必要なものをリスト化して、それ以外は買わない。
・1回の買い物での予算を決める。
・買うものの数を決める。
・ネットでの買い物は、ポイントが多くつくときだけ。
着実に衝動買いを減らすため、自分に合ったものをゲーム感覚で取り入れてみましょう。