スクリーンを見上げる「一番前の席」がベスポジ!
――最近は配信の映画作品も多いのですが、映画は映画館派ですか?柄本:はい。僕はスクリーンを見上げたい人なので、映画館では一番前の下手側(スクリーンを正面にして左側)がベストポジションです。ずっとその席で見ているので骨格がそのように形成されているような気がします(笑)。
――学生時代はたくさん見ていたのですか?
柄本:一番見ていたのは高校生の頃ですね。よく新宿へ行っていました。いま東急歌舞伎町タワーがある場所周辺は、真ん中に噴水公園があり、その公園を映画館や劇場がぐるりと囲んでいたんです。
そこで時間の合う作品を片っ端から見ていました。だからノーマークだった映画が意外と面白かったりすると、ものすごくうれしかったです。
あと池袋の新文芸坐。つい最近も行きました。改装してから数回行っていますが、スクリーンの大きさ、音響の素晴らしさ、本当にいい劇場だと思います。テアトル新宿、新宿武蔵野館とか、好きな映画館はたくさんあります。
――さすがお詳しいですね! お休みの日は映画鑑賞ですか?
柄本:まず映画のスケジュールをチェックしますね。ただ、映画館へ行く時間があまりないと「見ておかなくては」という作品を優先するようになり、それが自分としてはあまり面白くない。やはり作品を定めずに、その日の気分で好きな劇場へ行って上映している映画を見るというスタンスが好きなので。行き当たりばったりの映画鑑賞が一番楽しいです。
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