テレビがなくなれば、NHK受信料も支払う必要がなくなり、固定費を減らすことができるというのも理由の1つにあるようです。実際のところ、NHK受信料は、テレビを所有していなければ、支払わなくてもよいのでしょうか。今回は、テレビを処分すればNHK受信料の支払いは必要ないのかを解説します。
テレビを処分すると、NHK受信料は支払わなくてよいの？
受信料の支払いは「テレビがあるか」ではなく「受信設備があるか」がポイント
NHKの受信料については、放送法第64条第1項で『NHKの放送を受信できる受信設備を設置した者は、NHKと受信契約を締結しなければならない』と定められています。これより、NHKの受信料は、放送そのものを視聴するか、しないかは関係なく、NHKの放送が受信できる受信設備を持っていれば、受信料の支払いが義務付けられています。
この場合の、NHKの放送を受信できるテレビ以外の受信設備には、以下のものがあります。
《NHKの放送が受信できる受信設備》
・チューナー内蔵のパソコン
・ワンセグ対応のスマートフォン、パソコン、カーナビ
・テレビ視聴アプリの入ったスマートフォン、タブレットパソコン
上記のような受信設備が自宅になければ、NHK受信料の支払いは必要ありません。これより、テレビを処分したとしても、テレビ以外でNHKの放送を受信できる受信設備を所有していれば、受信料契約が発生します。なお、ラジオだけの設置であれば、受信契約は必要ありません。
参照：
・NHKが受信料を徴収する法的根拠を知りたい - 受信料制度・受信料のお支払について|NHK
・受信契約とはなにか - 受信料制度・受信料のお支払について|NHK
テレビのない生活のメリット
NHKの放送が受信できる受信設備がテレビ以外にない場合、テレビを処分するとNHKの受信契約料の支払いをしなくてすむというメリットがあります。さらに電気代が浮くということもあるでしょう。他にもテレビがない生活のメリットとして以下の4つがあります。・部屋を広く使える
テレビを置かなくなれば、そのスペースがすっぽり空き、広く使えるようになります。また、テレビ周りはホコリが溜まりがちですが、テレビがなくなればスッキリ掃除も楽になります。
・時間を他の趣味に使える
テレビの前で、ぼーっと過ごしたという経験はないでしょうか。テレビに時間を奪われるよりも、部屋の掃除や、趣味の編み物、読書、写経など、心を落ち着ける時間を持った方が、充実感が得られます。
・今後テレビの買替えが必要ない
安いテレビといっても、3万円ほどかかります。新しい機能や高画質であれば、10万～20万円という価格がついています。もし、そんなテレビが壊れれば、買替えに新たなお金が必要になります。しかし、テレビを処分してなくなってしまえば、今後、テレビに関する費用は発生しません。
