老後破綻しやすい人の特徴1:家計を把握していない人
老後破綻をしやすい人の特徴は「家計を把握していない人」「家計の収支を合わせていない人」です。現役時代は、年金収入よりも約1.4~1.7倍ぐらいの収入があるため、細かな管理をしなくても、収入の範囲内でお金を回すことができるかもしれません。しかし、なんとなくの状態のまま老後を迎えてしまうと、家計が毎月赤字になってしまう可能性が高くなります。赤字分を老後資金から補てんするにしても、無計画に持ち出しすれば、あっという間に枯渇してしまいます。
そうならないためには、自分がもらう年金の額を知り、その範囲内で家計が回るよう、経費を見直しましょう。どうしても不足するというのであれば、その分を働いて補てんするのか、貯蓄を持ち出しして補てんするのかなど、具体的に方法を考えておきましょう。
老後破綻しやすい人の特徴2:支出のなかの固定費が多い
固定費とは、支出のうちの住居費、自動車費、保険料、通信費など毎月かかる費用のことです。老後破綻しやすい人は、固定費そのものが多く、収入に占める支出合計額が多いという特徴があります。たとえば、動画サービスなどのサブスクを多く利用している、いろんな保険に加入している、通信費は高いコースを契約している、ほとんど利用しないスポーツジムの会員料を支払っているなどがあります。固定費は継続的な支払いとなり、家計を圧迫します。少額のものも見逃さず不要なものは、解約したり、契約を見直したりしてスッキリさせましょう。
また、固定費の中でも大きな負担となるのは家賃など、住宅にかかる費用です。賃貸であれば、便利な立地の広い部屋に住んでいれば、高い家賃が発生します。一方、持ち家であれば、毎月家賃は発生しませんが、固定資産税や修繕費がかかります。どちらも愛着がある住まいであれば、このまま住んでいたいと思うかもしれません。
しかし、後になって住宅関係の固定費が負担になるくらいなら、早々に、高齢者向け優良賃貸などへ引っ越し、負担を減らすようにしましょう。
老後破綻しやすい人の特徴3:貯蓄がない、貯蓄が少ない人
老後にもらう年金は、一生涯受け取れますが、受給額は現役時代の収入の6~7割とそう多くはありません。長い老後生活には、自身の病気、家電の買替え、家の修理、親の介護などの予想外の出費が発生する可能性があり、そのような事態に備える貯蓄は必要です。しかし、老後破綻する人は、若いうちから、毎月一定額を貯蓄する習慣がなく、老後のための貯蓄がないまたは少ない傾向にあります。
「貯蓄がなくても老後も働けばいい」と思うかもしれませんが、健康上の理由で働きたくても働けない状況に陥る可能性もあります。そうなってから「貯蓄しておけばよかった」と後悔することがないよう、今から定期的に貯蓄する習慣を身につけておきましょう。