実際に利用して感じたのは、生成AIを利用すると出品時の作業がとても便利になる一方、注意点もあるということ。どういうことなのか、この記事で解説していきます。
フリマアプリで生成AIを使うメリット
PayPayフリマに限らず、フリマアプリに商品を出品する際には、商品説明文の作成が不可欠です。普段あまり文章を書かない人などは、どんな情報を、どういう風に書いたらいいか悩むこともありますね。情報をたくさん書いた方がいいのかと考えるのですが、どこまでの情報を記載したほうがいいのかもよく分からない場合もあるでしょう。そして実際に書くとなると、意外と手間や時間がかかるもの。そのような商品説明文を書く手間を省略してくれるのが、今回の新機能です。
生成AIで商品説明文を作る手順
生成AIを使って商品説明文を作ってみましょう。今回筆者が出品を試みたのはReFa(リファ)のブラシ「ハートブラシフォースカルプ」です。商品説明文では分かりやすく「スカルプブラシ」とします。1.
通常の出品と同じように「出品」からスタートします。写真撮影をして、商品名やカテゴリ、色、商品の状態などを設定していきます。
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商品説明欄の上にある「AIからの提案(β)」を押すと、自動で文章が作られます。
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表示されるまで最大30秒かかるとありますが、実際には数秒で説明文ができました。 丁寧な説明文には違いありませんが、生成AIが必ずしも正しい情報を書くとは限りません。実際の商品の状態とは違いが出てくる場合もあるので、自分自身のチェックも必要となります。
説明文の修正点は?
今回筆者が修正したのは、以下の2点です。1. 商品の状態 生成AIが作成した商品説明文では、商品の状態が「目立った傷や汚れは一切なしで、新品同様のコンディション」とありました。筆者は商品の状態で「目立った傷や汚れなし」を選んでいますが、さすがに「一切なし」「新品同様」は言い過ぎだと感じました。
商品の状態には「未使用に近い」がありますから、それを選んだのであれば「新品同様」でもいいのかもしれません。 そこで「目立った傷や汚れはありませんが、中古品とお考えください」として、クレームを防ぐように変更しました。
2. 仕様の削除 生成AIが作った商品説明文には「仕様」も書かれていましたが、公式Webサイトで確認すると表記が異なっていたため、この部分は全て削除しました。
「生成AIだから大丈夫だろう」ではなく「間違いがあるかもしれない」という感覚で商品説明を見ることが求められそうです。
生成AIの利用は1日5回まで
生成AIによる商品説明の作成は、1IDにつき1日5回までです。また製品情報を使うと、生成AIは使えません。 例えばスマートフォン(今回はiPhone SE)の場合、写真を撮ると自動的に商品情報が出てきます、その中から該当する商品の「製品情報」を選ぶと、「AIからの提案(β)」が非表示になります。生成AIは商品説明文の作成を楽にしてくれるツールには違いありませんが、過信してしまうと思わぬクレームを受ける可能性もあります。特にダメージや商品の状態に関しては、自分の言葉で伝えるのも大切となりそうです。
参考:PayPayフリマのプレスリリース
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2023/08/03a/