しかし、ダブルワークで収入が増えれば、それに伴い税金が増えます。事前に税金のことを知っておきましょう。
年収約200万円の方がダブルワークをしたら、手取りはいくら増える?
今回のシミュレーションは、主たる勤務先で年収約200万円の方が、別の会社でアルバイトをして、月に4万~8万円の収入を得た場合で計算します。なお、シミュレーションの前提条件は、以下4つです。
・40歳以上
・独身
・社会保険に加入(主たる勤務先のみで加入・ダブルワークの勤務先では加入対象外)
・給与所得控除、基礎控除、社会保険料控除のみを考慮
なお、年収200万円の、所得税は約2万5000円(年額)、住民税は5万5000円(年額)です。
●ダブルワークで「年収48万円(月収4万円)」の収入を得たら?
ダブルワーク先で、社会保険の加入条件に該当することなく、年収48万円(月収4万円)を得た場合の所得税・住民税は以下のとおりになります。
・所得税は4万3000円となり、年収200万円のときよりも1万8000円増えます。
・住民税は9万1000円となり、年収200万円のときよりも3万6000円増えます。
・手取りは203万円となり、年収200万円のときよりも43万円増えます。
●ダブルワークで「年収72万円(月収6万円)」の収入を得たら?
ダブルワーク先で、社会保険の加入条件に該当することなく、年収72万円(月収6万円)を得た場合の所得税・住民税は以下のとおりになります。
・所得税は5万1000円となり、年収200万円のときよりも2万6000円増えます。
・住民税は10万7000円となり、年収200万円のときよりも5万2000円増えます。
・手取りは224万円となり、年収200万円のときよりも64万円増えます。
●ダブルワークで「年収96万円(月収8万円)」の収入を得たら?
ダブルワーク先で、社会保険の加入条件に該当することなく、年収96万円(月収8万円)を得た場合の所得税・住民税は以下のとおりになります。
・所得税は5万9500円となり、年収200万円のときよりも3万4500円増えます。
・住民税は12万4000円となり、年収200万円のときよりも6万9000円増えます。
・手取りは246万円となり、年収200万円のときよりも86万円増えます。
ダブルワークをする前に、税金が増えることを考え、iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)やふるさと納税など、打てる節税対策のことも知っておくとよいでしょう。