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留学を経て世界で活躍するオペラ歌手へ!

ニューヨークのマネス音楽院を主席で卒業後、現在は世界各地でオペラの公演に飛び回っている田村麻子さんにお話を伺いました。

豊田 圭一

豊田 圭一

留学 ガイド

15年以上にわたり留学コンサルタントとして活動後、現在はアジア圏で企業向けの海外研修事業に従事している。スパイスアップ・ジャパン代表取締役、NPO留学協会副理事長などを務めている。

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田村麻子さん
2006年 アメリカ サラソタオペラ"群盗"公演より
東京藝術大学大学院オペラ科を修了後、プラシド・ドミンゴ国際コンクール入選をきっかけに、ニューヨークのマネス音楽院に留学。首席で卒業後、現在は世界各地で公演に飛び回っているオペラ歌手"田村麻子さん"にインタビューをさせていただきました。

ガイド:田村さんは現在どのような活動をしているのですか?

田村麻子さん:ニューヨークを生活の拠点として声楽家として活動しています。具体的にどういうことかというと、色々な国の歌劇場で上演されるオペラで何かの役で契約し、その舞台を務めるオペラ歌手として仕事をする、又はコンサートをやってほしいと言うオファーがあれば、そのコンサート会場まで出向いてコンサートをする、ということが主な活動です。

ただ、西洋の伝統芸能である"オペラ"というフィールドで、アジア人のソプラノとして劇場と契約して役を務めるということは、言葉では言い尽くせないほど大変な困難がつきまとう事であり、コンスタントに世界のあちこちの歌劇場から声がかかって、歌って食べてゆくという理想の生活からは程遠いものがあります。

また、舞台が日本だけではないため、もちろん言葉やコミュニケーションの問題も常にありますし、プロモーションを含め、オペラであればその役を取るためのオーディションは欠かせず、そのオーディションを成功させる為の、地道な日々の歌の練習、言葉や演技のレッスン、またはオーディションをゲットする為の、マネージャーとのやり取りや戦略は欠かせず、やらなければならないことは毎日山のようにあります。

それに、ニューヨークが拠点とはいえ、オペラやコンサートの本番が入れば、その地まで出向いて公演しなくてはならないので、ここ数年は、1年のほとんどがスーツケースを持ち歩く生活となっています。

では、次のページでは、オペラの世界に入ったきっかけや海外に行くことになった理由についてお聞きします。
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