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留学を経て世界で活躍するオペラ歌手へ!(3ページ目)

ニューヨークのマネス音楽院を主席で卒業後、現在は世界各地でオペラの公演に飛び回っている田村麻子さんにお話を伺いました。

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

留学ガイド

田村麻子さん
2005年 イタリア ヴェローナ Villa Arvediにおいて
ガイド:どのような留学生活でしたか?また留学中のエピソードがあれば教えてください。

田村麻子さん:全てがエピソードだらけです!!!(笑)

海外に暮らすようになって、早くも8年経ちますが、私が「留学生活だった!」という意識を持っているのは、音楽院に通っていた最初の2年間です。その2年間は、それこそ毎日信じられないほど色々なことが起こり、ここにはとても書ききれません。ただ今振り返ってみて言えるのは、起こった全てのことが私の肥やしになったと言うことです。

ガイド:マネス音楽院を卒業後、どのようにして現在のキャリアを築いてきたのですか?

田村麻子さん:それはもう、色々なことをしました。有効だと思われることは全てやった気がします。どの道もある程度はそうだと思いますが、特にこのクラシック歌手を目指すものにとっては、何をしたからキャリアが築けると言うマニュアルは一切ありません。道なき道を行くという感じです。しかも、アジア人であるバックグランドがハンディとなるこの世界の故、他のアジア人歌手同様にとても非常に苦労しました。しかしそんな中で、やはり大事なことは、自分の歌や演技の実力を磨き、上達することだと信じていましたので、その練習や努力はもちろんのこと、歌手にとって必須である言葉の勉強はいつも欠かしませんでした。

そしてあちこちに手紙を書いて、オーディションのお願いをしたり、マネージャーを見つけるために、手紙を書きまくったり、コンクールもいくつも受けましたし、思いつく限りあらゆることをしました。

ガイド:田村さんのこれからの目標を教えてください。

田村麻子さん:神様から授かった大切な楽器を、これまでどおり訓練し、少しでも長く、良い歌を歌い続けられる事が目標です。ゆくゆくは、目に見える形でそれを社会に還元していけたらと思っています。たとえば、エイズ撲滅や貧困や災害に苦しむ方のためのチャリティコンサートなどを行う世界的な歌手の方々には心から共感を覚えますし、食べるのに困らなくなったら、私もそう出来たらこんなに嬉しいことはないと思っています。実は、ごく最近まで、私がものすごく有名になって、お金も入ってきたら、日本かアジアのどこかに新しい音楽学校を建てたいというのが、ひそかな夢だったのですが、総額50億円ほどかかると知って、ちょっと無理そうだとあきらめてしまいました(笑)

ガイド:では、これから世界に飛び出したいという方にメッセージをお願いします。

田村麻子さん:誰にも明日何が起こるかわからないのが人生。今信じることを思いっきりやってほしいと思います。

ガイド:田村さん、ありがとうございました!これからもますますのご活躍を期待しています。


田村さんとの縁は、彼女がマネス音楽院に留学する際、私の留学コンサルティング会社がその手続きをサポートしたことからでした。凱旋公演なども観にいかせていただきましたが、世界に羽ばたいて活躍している姿を見て誇らしい思いがすると同時に、私も頑張ろう!という気持ちにさせられました。

[関連リンク]
田村麻子のオペラな人生
マネス音楽院
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