定年・退職のお金

老後に「猫」を飼うのに適しているのはどんな人?後悔しないために猫かかるお金などを知っておこう

「定年退職したら、猫を飼ってみたい」という方がいるのではないでしょうか。猫と暮らすには「猫の行動を許容し、猫の欲求に極力合わせられる人」が適しています。今回は、猫との暮らしが適している人を紹介します。

舟本 美子

執筆者:舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド

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<目次>

猫を飼うのに向いているのは「猫のきままな行動を許容し、合わせられる人」

「現役時代は、忙しくてなかなかペットを飼うことができなかった」という方の中で、「定年退職したら、猫を飼ってみたい」という方がいるのではないでしょうか。猫はゆったり暮らすことが好きで、犬のように朝晩の散歩が必要というわけではありません。手間がかからず飼いやすい動物といえます。

しかし、猫は環境の変化や、騒々しい音が苦手。とても繊細で、些細なことがストレスになる動物です。猫と暮らすには「猫の行動を許容し、猫の欲求に極力合わせられる人」が適しています。

一方、猫をしつけて、自分の指示に従わせたいと思っている人は、猫との暮らしは合わないかもしれません。今回は、猫との暮らしが適している人を紹介します。
猫を飼うのに適した人って?

猫を飼うのに適した人って?

猫との暮らしが適している人:ライフスタイルを猫中心に変更できる

猫は環境の変化が大の苦手です。たとえば、「いつも一緒にいる飼い主さんが旅行に行って、ペットホテルに預けられた……」「来客が多くて落ち着けない……」など、猫の住む環境がいつもと違うと、ストレスがかかり、ソワソワしたり、食欲がなくなったりします。

その結果、猫を飼う前は気軽に旅行に行っていたのに、自分のペースで行けなくなってしまった。または、家に人を招くことが減ったなど、生活ペースが変わってくることがあります。

また、猫が口にすると危険な植物というのは結構あります。家の中に観葉植物を置いてある場合や、花を飾るのが好きな方は注意が必要です。猫がダメな植物は数百種類もありますが、中でも特に気をつけておくとよいものを以下に紹介します。

《猫にとって危険な植物》
ユリ、スズラン、チューリップ、ヒヤシンス、ポインセチア、シクラメン、ドラセナ(幸福の木)、ポトス、アイビー

観葉植物の中でも、ガジュマルやパキラ、テーブルヤシなどは安全ですが、植木鉢の土をほじくり返してしまったり、トイレと間違えて土に排泄してしまったりすることもあります。

また、猫が食べると危険な食品は以下のものがあります。

《猫にとって危険な食品》
玉ねぎ、ネギ、ニラ、茄子、チョコレート、ぶどう、レーズンなど


とりわけ子猫は、好奇心が旺盛で、何でも面白がり、口にくわえて走ります。猫の目につくところに、危険な植物や食べ物を置かないよう気をつけましょう。

猫との暮らしが適している人:飼い主よりも猫の都合に合せられる

猫は夜行性の動物ということもあり、ちょうど飼い主が寝入った後、夜中1時、2時などの中途半端な時間に騒ぎ出すことがあります。おかげで目が覚めてしまい、しばらく眠れないこともしばしば。その後、眠れたとしても朝早くから起こしにやってくるので、寝不足になってしまうことがあります。

また、クールな猫もいれば、かまって欲しい猫もいます。かまって欲しい猫は、飼い主がテレビを見たり、本を読んだりしているときに、大声で「相手して!」と鳴いてくることがよくあります。そんなときは、いったん中断して、猫の欲求を満たしてあげないと、収まりません。

猫との暮らしが適している人:常に猫のトイレ、水、食器に注意する

猫はとてもキレイ好きです。猫ごとに程度の差はありますが、極端な場合、排せつ後に「掃除して」と知らせに来る猫もいます。その場合、スグに掃除が必要になる場合も。もし、トイレの掃除を後回しにすると、別の場所で粗相してしまうなどの問題行動をする場合があります。

また、飲み水の皿、フード皿なども清潔にしておきましょう。猫の臭覚はとても優れているため、汚れているのが気に入らないときには、バシャバシャと入れ物の周りに水をまき散らしたり、ゴハンを食べなかったりします。

猫との暮らしが適している人:猫の食事、健康管理に必要なお金を負担できる

猫との暮らしは、猫のさまざまな世話、相手などで猫中心に考えなくてはならないことがありますが、さらに、食事や健康管理などにも一定のお金がかかります。ここでは、猫を迎える1年目、2年目以降でかかるお金を紹介します。

【猫を家に迎えた最初の年にかかるお金】
・猫用ケージ(猫が上下運動できる2階建て):2~3万円
・猫用トイレ:2000~5000円
・猫砂・猫シート:1500円×12=1万8000円※
・おもちゃ、ブラシなど:2000円
・フードボウル・水を入れるための器:2000円
・キャットキャリー:3000円
・キャットフード:2000~4000円×12カ月=2万4000円~4万8000円※
・ペット保険:1200~2500円×12カ月=1万4400円~3万円※
・合計:8万5400円~13万8000円

2年目以降は、1年目で必要な初期費用はなくなりますが、健康診断やワクチン代(トータルの目安1万2000円~1万8000円)などが継続して必要になります。

上記の※の飼育費用だけでもおよそ5万6000~9万6000円となり、合計すると6万8000~11万4000円になります。また、猫の健康管理のため、夏・冬は、外出時でもエアコンをかけっ放しにするため、電気代がかかります。

まとめ

猫との暮らしが向いているのは、1日のスケジュールが猫次第でも苦にならない人、「猫が喜ぶことが自分の喜び」と思える人といえます。

猫の寿命は15年以上と高齢化しているため、猫を飼う場合は、猫が自分の性格にあった生き物なのかをよく知り、後悔のないようにしましょう。
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